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IDEAL―仮想理想世界― /Chapter-1「何でも屋《マスター・オーダー》」  作者: crow
Episode-3「必要悪《ネセサリーイビル》」
55/69

Standby-1「ログアウト(R)」

 作者のcrowです(^_^)/


 今回の見どころを紹介します。


 タイトルのカッコ内に記した通り、今回の物語の舞台はRealWorld、現実世界です。


 ちなみにVはVirtualWorldで、仮想世界です。


 さて、前置きもこのくらいに、本題の見どころについてですが、再び某掲示板が登場します。


 今回は作者のネットスラングについての知識が少々増えた事もあり、ネタに走った感が否めませんが、、、


 覚えた言葉を使いたくなるどうしようもない作者を長い目で見守ってください、以上。



 それでは、本編をどうぞ(^_^)/


――19時30分 昊家 翼の部屋



 不意に肩をポン、ポンと叩かれ、振り向くとそこに祖母が居た。


「翼ちゃん、夕飯よー」


 ヘッドフォンのせいで大半は聞き取れなかったが、翼はログアウトしてすぐに立ち上がった。


「……うん」


 祖母に連れられ、ダイニングへと向かった。



――15分前 rootと別れた直後



 ログアウトしたので、翼の正面モニターは『IDEAL』のサーバー選択画面を映していた。


 そこを数秒見つめた後、思い立ったように向かって左側のモニターを操作し始めた。


 それから間もなく、探していたスレッドへと辿り着いた。



――登録者専用掲示板 スレッド「北雨・領地戦1(798)」



1. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:00:55 ID:-


俺は出るけど、お前らは出ないの?



11. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:01:04 ID:-


俺も出るけど、お前らは出ないの?



24. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:03:26 ID:-


>>1 は許す、だが>>11 てめーはダメだ



39. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:05:22 ID:-


お前ら仲いいのな



56. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:09:01 ID:-


>>39 お前がそう思うんならそうなんだろうな お前ん中ではな



100. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:20:20 ID:-


そろそろ本題に戻ろう。

北雨ってどんな所なん?

あと、領地戦いつ?



106. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:21:13 ID:-


>>100 誰だよテメーは いきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ



111. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:22:29 ID:-


>>106 草不可避



200. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)04:30:34 ID:-


毎度、最初は荒れるね~


>>100 北雨は湿原地帯なので、所々に沼や池、水溜りがあります

領地戦は9日後の31日(土)夕方から



321. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)05:00:44 ID:-


>>100 百聞は一見に如かず

自分で見に行った方が早い



678. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)18:29:20 ID:-


今、受付にGCのギルマス来て、ギルメン全員登録してったw



788. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)18:45:07 ID:-


>>678 続きはよ



789. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)18:50:00 ID:-


>>678 mjdk



790. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)18:53:57 ID:-


>>678 おいおい、GCが白鯖の領地取りに来るなんていいのかよ?



792. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)18:59:58 ID:-


>>790 何の問題もないが

にわか乙



795. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)19:01:29 ID:-


>>788

>>789

>>790

678だけどマジレスすると、GC以外に

セキュリティ

AL

破軍

LC

LB

UD

GZ

CS

IT

UP

FP

がギルメン・スタッフ全員じゃないが、エントリーしてった



796. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)19:05:26 ID:-


>>1

>>11

無茶しやがって…



797. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)19:13:48 ID:-


678だけど、今GSのギルマスが来て、ギルメン全員登録してったw



798. 名無しの冒険家:2XX4/07/22(木)19:14:33 ID:-


今北産業




「ルートの奴……全面抗争する気か」


 rootは確かに「サポートする」とは言っていたが、エントリーするとは翼も考えていなかった。


 そもそも、このまま翼もエントリーした場合、敵同士になってしまう。


 いや、白サーバーが『大奥』の本拠である事を考えれば、rootが領主を狙うのは至極当然な行動だろう。


 つまり、サポートは情報提供のみで、期間は領地戦まで、そう考えれば、辻褄は合う。


 rootの件は驚いたが、それよりも翼が驚いたのは今までにエントリーを決めた面々の方だった。


「セキュリティと破軍、大奥、協和音の譜(カンソナント・スコア)黄金林檎フローティング・パラダイスは白サーバーが本拠だからエントリーは必然だとしても、それ以外のところは何が狙いだ……?」


 GZこと『爆心地グランド・ゼロ』は青サーバーが本拠である。ギルド名通り、爆性質の武器を扱うメンバーがギルメンの大多数を占める。その中で最も厄介なのはギルマスのcompressコンプレスで、彼は初代『8G4C』の『404 Not Found』でギルマスをしていた程の強者だ。


 ALこと『乱入戦線』と、LBこと『融資金庫』は黒サーバーが本拠である。特に『融資金庫』のボス・shellは夕方、広場で翼を襲った内の1人でもある。積まれた額に見合う仕事をこなす男で、金さえ積めば大抵の事には手を出す。


 UPこと『腐敗した伏魔殿アルサ・パンデモニウム』は黄サーバーが本拠である。ギルマスのapplianceアプライアンスはJOB・狂戦士のPK・梔子の特化型(ガルデニア・アプラス)の名で有名だ。


 LCこと『有終教会』と、UDこと『不死線アン・デッドライン』、ITこと『不動の王権イムーヴァブル・スロウン』は赤サーバーが本拠である。『有終教会』のボスは夕方、路地裏で翼が遭遇したnullだ。また、『不死線』は『乱入戦線』の影響を大きく受けたギルドで血の気の多い奴等で構成され、必要以上に好戦的だ。『不動の王権』はあまり目立った情報のない閉鎖的なギルドで、構成員は全員RANKがQUEEN(姫以上限定)かKINGであるTHE 王族集団だ。


 どこも大なり小なり領地を保有しているし、本拠を移すという話も翼は聞いた覚えがなかった。


 そしてもう1点、腑に落ちない事が翼にはあった。


「GCの参戦の裏にはサイレントバンカーが関わっていると思ったけど、まだPSがエントリーしたという情報はなし、か……」


 もしくは、silentbankerは飽くまで自分の手を汚さないスタイルを崩さないのか。


 または、spoofに絶対的な信頼を置いているのか。


 いや、spoofに注目を集め、本命はshellという可能性もあり得る。


 だが、そもそも、翼が勘繰り過ぎているだけという可能性も捨て切れない。


 様々な憶測が翼の脳内で浮かび上がっては却下され、そんな事を数分間続けた後。


「結論を出すには、情報が少な過ぎる。とりあえず、『北雨』の下見もしたいし、WhiteRoadに行くか」


 そう呟き、翼は左のモニターから中央のモニターへと操作を変更した。そして、『IDEAL』のサーバー選択画面から「WhiteRoad」を選択。すると、画面はロード画面に移行し、ロード完了率が円グラフで表示された。そして、翼はキーボードとマウスから装備をコントローラーに変更。


(あ、taskで始めちまった……)


 ロード完了率が80パーセントを越えた所で翼はふと自身の犯した過ちに気づいた。


 WhiteRoadで最後に立ち寄った領地は『北雨』、それはそれで目的地に直行でき、移動の手間が省けてラッキーだろう。


 しかし、今そこは前線で活躍する強者達が領地戦エントリーの為に集結している。


 『天樹』と違いtaskをNPCと勘違いするような者は少ないどころか顔見知りの方が多いだろう。


 今、下手に目立ち、掲示板にでも載ろうものなら、silentbankerは尻尾を出さないかもしれない。


「いや、待てよ。領地戦が白サーバーの時点でセキュリティの参戦は予想できたはず。それでもスプーフやシェルがエントリーしたって事は、そもそも隠す気はない……? いや、違う。サイレンバンカーはまだエントリーしてない。悩んでるって事なのか……?」


 そんな事を悩んでいる間にロードは完了し、モニターが人でごった返す『北雨』を映し出す。


「おいおい、いくらなんでも多過ぎだろ」


 翼は苦笑いを浮かべながら、画面一杯を埋め尽くすアバターの群れを呆然と見ていた。


「おい、てめえ! 前に進めねえだろーが!」「この野郎、どけっ!」「整理券とか配ればいいのにねー」「え、何? これ列なの?」「エントリーの最後尾ってここですか?」「てめえっ! 横入りすんな!」「ざけんな、さっきから居たっつーの!」「はーい、一列に並んで下さい。パーティー単位で固まって来てくださいねー」「おい、1人足りなくないか?」「あの野郎~! どこいった!?」


 ごった返す人のパブリックなボイスチャットが飛び交い、この場でまともな会話など1つもありはしなかった。


 無論、翼もパブリック状態なので、この場の全ての音声を本人の意思とは無関係にヘッドフォンに流される。


 コントローラーを一旦置き、翼がマウスに手を伸ばしたその時、肩をポン、ポンと叩かれる。


 振り返ると、そこに祖母が居た。


「……ん、……よー」


 ヘッドフォンからの雑音で、翼はほとんど聞き取れなかったが時間帯から察するに夕飯の呼び出しなのは容易に理解できた。


(夕飯か……丁度良いっか。ログアウトしよ)



――そして、現在に至る



 ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


 掲示板のクォリティは如何だったでしょうか?


 ネット初心者の方の為に一応、触れておきますが、書き込みの数字が飛んでいるのは間違いではなく、単純に翼がその間を読み飛ばしているだけです。


 世の中には、面白い内容の書き込みを必要なところだけ抜粋して紹介するサイトがあるらしいのです。


 しかし、そういうものは書き込みが完結してから紹介されるらしいので、リアルタイムの情報ではありません。


 今回登場した掲示板の投稿時間を見れば、それがリアルタイムな情報なのは一目瞭然です。


 以上、掲示板のクォリティについての補足でした。



 最後に、感想・批評・アドバイス(参考資料)など募集中です。


 お気軽にコメントくださいm(_ _)m



 さて、次回の投稿は2015年03月17日午前9時頃を予定しています。


 それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/


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