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IDEAL―仮想理想世界― /Chapter-1「何でも屋《マスター・オーダー》」  作者: crow
Episode-3「必要悪《ネセサリーイビル》」
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Restart-3「会話(V)」


 作者のcrowです(^_^)/



 現在、Standby-3を書いていますが、更新に追いつかれそうで焦ってます(;一_一)


 実は、極めて重要なシーンなので、まとまった時間がとれたら一気に書くつもりです。



 それはさておき、今回の見どころは、大雑把に後半、とだけ言っておきます。


 何を書いてもネタバレになりそうなので、何も書けません。



 ですが、一言だけ……タスクも充分、自らトラブルに首突っ込んでるよね。



 それでは、本編をどうぞ(^_^)/



――19時10分 『天樹』 中央広場



 広場は人の入れ替わりが激しい。特に『天樹』はここを拠点にするプレイヤーも多い上に、全サーバー中NPCショップの品揃えが1番良かったりする。それを求めて、前線の連中や他サーバーを拠点にする人達もよく足を運ぶので自然と情報も集まる。その情報を求めて集まる輩もいれば、わざわざ情報を流しに来る奴もいる。広場はそういう様々な事情の人間の待ち合わせ場所として打って付けなのである。


 故に、長居する者は少なく、人の入れ替わりが激しいのだ。


 また1組のアバター達が広場を去って行くのを横目に、taskは目の前でまだ昔話を延々と語っているrootから後腐れなく逃れる方法を模索していた。


(あー、どうやったら帰れるかなぁ……)


 とりあえず、taskはrootの会話の切れ目を待つ事にした。


「タスク様はいつも無茶を仰いましたが、今思えば全て計算し尽くされた事でしたのよね。それでも、『マキ』の領地戦にいきなり放り込まれた時は本気で死を覚悟しましたわ。でも、そこでもタスク様は私の危機を幾度となく救ってくれましたわ。私、知ってますのよ? 私の苦手なキャスターばかりを狩ってくださっていた事、私の背後から迫っていたアタッカーを狩ってくださった事、私のターゲットした相手のヒーラーを狩っていた事……」


 まだまだ続くrootの言葉に、会話の切れ目どころか、これのどこが会話だと問い質したくなるマシンガントークっぷりにtaskは頭を抱えた。


(しかも、どれもただの偶然だ……!)


 領地戦に連れて行ったのは偶然、探索しているエリアの近くだったから。


 キャスターを狩っていたのは、近接攻撃タイプのtaskにとって天敵となるから。


 rootの背後に居たアタッカーはtaskに背を見せていたので狩り易かったから。


 rootのターゲットしている相手のヒーラーを狩ったのはキャスターを狩り尽くしたので、次の脅威であるヒーラーを排除していたから。


 見事なまでの擦れ違いに、収拾をつけるのが面倒になる一方だった。


 そもそも、rootの思い出話は一向に終わる気配がないので口を挟む隙もないのだが。




 taskが収拾を諦めてから数分後、その時は唐突に訪れた。


 そう、会話(?)の切れ目――即ち、taskのターンが。


「そういえば、タスク様は今度の領地戦に参加されますの?」


 rootの声が止んだその瞬間、元々用意してあったメッセージを送信しようとして、思い留まった。


 それは、ひとえにこの質問に対する答えになっていなかったからだ。


 taskのチャット欄にはrootの勘違いのことごとくを正す内容となっていた。


 今はその時ではない、と断腸の思いでチャット欄の中身を消し、質問に回答した。


「『出る予定はないな』」


「そう、それは良かったですわ」


 普通、強敵が参加しないと宣言したのでrootはこの言葉を喜んで言った様に思えるが、実際は違った。


 まるで、胸を撫で下ろすかの様に、吐息交じりに言ったのだ。


 それ自体は別段、おかしな事ではない。強敵が参加しないので安堵した、普通の反応だろう。


 しかし、taskはrootに限ってそれはない事を知っている。


 taskの知っているrootは、自身が参加する事にtaskが参加しなければ気が済まないような性格の持ち主だ。


 駄々をこね、参加を強制するのならともかく、安堵するのは明らかにらしく( ・ ・ ・ )ない。


「『良かったって、どういう意味だ?』」


 突っ込まれると思っていなかったのか、rootは黙ってしまった。


 taskはすぐに「rootはこの件について話す気はない」と判断し、断りのメッセージを入れた。


「『俺に言えない事なら、別に構わない』」


 そう、言えないなら確かめに行けばいいのだ、と。


(領地戦も、久々だな……!)


 早速、領地戦の情報を集めるため、たすくが操作画面を切り替えようとすると、rootはその重い口を開いた。


「……私がギルドのメンバーに調べさせたところ、この度の領地戦……『魑魅魍魎一座ゴースト・サーカス』が全勢力を挙げて参戦する模様ですわ」


 rootの言葉にtaskは耳を疑った。


(『魑魅魍魎一座』だと……!?)


 『魑魅魍魎一座』と言えば、spoof率いる不思議な技を使う不気味集団と巷では噂になっている。


 しかし、その実態は過去の『2等8星』が一角、『脆弱性利用者バルネラビリティ・ユーザーズ』、通称・VUを吸収合併したギルドで、VUが行っていた『IDEAL』内のシステムバグを積極的に利用する系譜を色濃く受け継いでいる。


 聞こえは悪いが、これは彼等なりのデバッグ手法であり、運営もそれを良しとしているのが現状である。


 そんなところが全勢力を挙げて領地戦を行うとなれば、どんなバグに巻き込まれるか分かったものではない。


 しかし、taskには気掛かりな事があった。


(スプーフか。確か、今日サイレントバンカーと一緒に居たよな……)


 もし、『魑魅魍魎一座』が『(仮)平和協会』と手を組んでいるのなら、今回の領地戦も何らかの布石である可能性は充分にある。


「『やっぱり、俺も参戦するぜ』」


「タスク様!? 私の話、聞いてましたの?」


「『やれる事はやっときたいんだ。後悔したくないから』」


 taskの真摯な言葉に、rootはドキドキを紛らわす様に怒り口調で応じた。


「も、もう、分かりましたわ! 『大奥』も全勢力を挙げて情報を集め、サポートしますわ」


「『おう、よろしくな』」


「それでは、私はこの旨をメンバーに伝えますのでハウスに戻りますわ」


「『そうか、俺も1度落ちるから、また何かあったら店の方に来てくれ』」


「分かりましたわ」


 その言葉を合図に2人は同時にログアウトした。




 ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m



 今回のルートは如何だったでしょうか?


 今までの横暴っぷり(?)で下げた株が上がったのでは??



 領地戦は第2章からスタートとなります。


 第1章「何でも屋」も残すところ6分割となりました。


 回収されていない伏線や布石等は、次章以降で回収される筈です、きっと、おそらく、たぶん。


 以上、お知らせでした。



 最後に、感想・批評・アドバイス(参考資料)など募集中です。


 「○○というゲーム(アニメ・漫画・小説・伝承)の~~というシステム(仕様・世界観・流れ・逸話)が面白いですよ」とかで構いません(^_^)/


 お気軽にコメントくださいm(_ _)m



 さて、次回の投稿は2015年03月10日午前9時頃を予定しています。


 それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/


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