Install-3「偽物ではなく、本物(V)」
作者のcrowです(^_^)/
今回の見どころを紹介したいと思います。
今回の見どころは、一部、語り手がディスクロージャーになります。
モブで今後出番もないので大目に見てやってください(;一_一)
さて、それでは本編をどうぞ。
―※12月18日更新分※―
えっと、今回の更新は修正というか補足のお知らせです。
今回の分割でディスクロージャーがアイテムボックスと口走りましたが、それはインベントリーの事です。
あと、前書きか後書きで書くつもりだった事を書き忘れていました。
本編内で「皆」という表現と、「一同」という表現が混在していますが、
「皆」はディスクロージャーを除くメンバー全員を指し、
「一同」はディスクロージャーを含んだ全員を指します。
今回の更新は以上です、お騒がせしましたm(_ _)m
――現在(17時55分) 『裏・天樹』 中央広場
「――という事があったんだよ」
長い説明を終えたbitが皆を見ると、各々感慨に耽っていた。
taskやgatekeeperは勿論、初心者のkeyも、途中から話を聞いたpaintでさえも、事の深刻さと複雑さ、それと現在の状況を理解していた。
disclosureの話と、demonが走り去った訳を。
場の雰囲気が重くなる中、真っ先に言葉を発したのは、意外にも最年長のbitだった。
「……唯一の失態は、クラッシュくんを先に帰らせ、ナルと遭遇させてしまった事だね」
先程とは違った意味で静まり返る一同を余所に、大爆笑したのはtaskだった。
「『ぷっはははっ! そいつは違いない!』」
手を叩いて爆笑するtaskのアバターを一同が呆れた様に見つめた。そして、一通りのモーションが終わるのを待ち、taskは言った。
「『まあ、やる事は最初っから変わってないんだ。後は、情報の裏付けと対策が必要だ』」
「えっ、最初から……変わってないの?」
「『勿論。デーモンを助ける、って目的は変わってないだろ?』」
「……当然!」
keyから気前のいい答えを受け、taskは皆を見回しそれを総意だと判断する。
「『よし。じゃあ、ディスクロージャー。何があってここに来たのか話してくれ』」
「は、はい、分かりました」
――今から2時間ほど前(keyのアバターメイキングをしていた頃) 『天樹』 東門
街でqueryさんに声をかけられ、連れられ着いたそこにはデコイのduplicateさん、アタッカーのqueueさん、キャスターのstackさんの3人が居ました。
「でぃ、ディスクロージャーって言います。よろしくお願いします……!」
3人の自己紹介を受け、僕も自己紹介をすると3人からフレンドリーな返事が来て、僕達はすぐに意気投合しました。
それから、パーティーの陣形や連携を簡単に確認して出発という時、僕はふとqueryさんに尋ねました。
「あ、そういえば、何のミッションを受注したんですか?」
「えっと……ご当地限定スイーツ・空バナナという空平原のE5収集ミッションでございますよ」
「へー……って、E5!? そ、そんな高いミッション無理、ムリですよ……!」
「大丈夫でございますよ、私がフォローしますから」
その言葉で、僕の不安は一瞬にして吹き飛びました。何と言ってもあの8G4Cに所属している人が言う事なのです、これ以上ないくらいの説得力がありました。
――数十分後
結論から言うとqueryさんの言った通り、空バナナの木まで難なく辿り着けました。
そして、目的の空バナナをqueryさんが回収し、僕達4人はミッションクリアに喜びの声を上げました。
ただqueryさんはあまり喜んでいる感じじゃなくて、突然、不思議な事を尋ねたんです。
「……そういえば、皆さま。携帯超高級食料はまだお持ちでございますか?」
一瞬の静寂の後、手持ちのアイテムを確認した皆が頷きました。
それを見て僕も、疑問を後回しにして正直に持っていると返事をしました。
すると、queryさんは「そうでございますか……――もう戦闘はないと思いますけれど念のために、ね」と僕達にバフマジックを使いました。
事件が起きたのはその直後でした。
queryさんのポーズが中々解けないのでおかしいと思っていると、duplicateさんが何の前触れもなく携帯超高級食料を使ったんです。
そしたら、急にduplicateさんが倒れてそのまま消えちゃったんです。
訳が分からず棒立ちしてるとすぐに、隣に居たqueueさんもいきなり携帯超高級食料を使って消えちゃって。
咄嗟に逃げ出したstackさんも、少し進んだ所で急に止まって、携帯超高級食料を使って消えました。
そして、僕も。
何も操作していないのに、勝手にアイテムボックスが開いて携帯超高級食料を使ったんです。
そして次の瞬間、LPゲージが一気になくなり、画面はブラックアウトしました。
それで、次に表示されたのがこの地下だったんです。
――現在(18時00分)
「もう一体全体、何が起きたのか僕にはさっぱりです。それとも、そういうミッションだったんですか?」
長い経緯を話し終えたdisclosureは最後に愚問を投げかけた。
この期に及んでまだqueryを黒と断言しない、そんな愚問を。
「……少なくとも私の知る「ご当地限定スイーツ・空バナナ」の内容ではないね」
愚問に応じたbitも、queryを黒だと断言しない。
しかし、そんな無駄な時間は見兼ねたtaskの言葉で打ち切られた。
「『被害者は確かに存在し、犯人は術師連合を騙る偽物ではなく、本物の術師連合のスタッフ・クエリーでほぼ確定だ。
急いでデーモンを追うぞ』」
「OK! ビットさん、ペイントくんの事よろしくね!」
「『ゲートキーパー、すまんがココを出る金を頼む』」
「さっき別れた部隊に言ってあったからもう済んでるよ……ってか、タスクの知ってる情報は?」
「『ああでも言わないと、ビットが話さないだろ?』」
「ははっ、一杯喰わされたね」
「あ、ゴールキーパー、私の分も払っておいてね」
「ゲートキーパーだ。とっくに全員分済んでるよ。ったく、ほら、行って来い」
それを聞いてtaskとkeyは門へと走り出した。
ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
さて、次回の投稿は2014年12月23日午前9時頃を予定しています。
それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/




