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IDEAL―仮想理想世界― /Chapter-1「何でも屋《マスター・オーダー》」  作者: crow
Episode-3「必要悪《ネセサリーイビル》」
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Install-2「通知なし(V)」

 作者のcrowです(^_^)/


 今回の見どころを紹介したいと思います。


 今回の見どころは、推理物みたいになちゃってる展開ですかね(;一_一)


 特に挑戦した覚えはありませんが、私が書いているとちょくちょく推理物みたいな要素が入ってきてしまう(前作『木花開耶物語』然り)のは何故だろうか……。


 一応、完全な推理という訳ではないので、何とかの十戒とかそういうのは一切守っていませんので、あしからず(^_^;)


 さて、それでは本編をどうぞ。



――taskとacceleratorの勝負が一方的に決着した頃



「デバッガー、君に聞きたい事がある」


「ええ、何でも聞いてください」


 debuggerは私の疑心が誰に向けられているかを知らないのか、気づかないのか、気づけないのか、それは分からなかったが、事態は急を要するので先入観はなしに疑問をぶつけた。


「君の話を聞いていて疑問に思った事がある。この通報……被害者からではないね?」


「……恐らく――いえ、断言します。その通りです、ビットさん」


「やはりね。話を聞いた時から違和感がしたんだよ」


「その違和感というのは……知っているであろう情報がなく、知れる筈のない情報を知っている点……ですよね?」


「そうだね。被害者なら、共にミッションをしたのだから犯人の容姿や戦闘スタイルくらいは知っていてもおかしくない。しかし、それらには一切触れていない点。


 加えて、この『IDEALせかい』で自身の所属中集団を相手に証明する術がないにも関わらず、『術師連合』を騙る( ・ ・ )者、と犯人が『術師連合』に所属していない事を断言している点」


 私の指摘にdebuggerは首肯モーションを返した。


 どうやら、debuggerも私と同じ疑問を抱いていた様で安心した。


 しかし、1つ分からない事も増えた。もし、debuggerが最初から私と同じ疑問を抱いていたのなら、私とcrashくんに依頼すべき内容は……。


「噂の発信元の特定……それをすべきではないのかい?」


 つまり、今回の件は「悪意ある虚偽の通報」であると仮定し、発信元を調査するというのが定石。


 けれど、debuggerはその件には触れず、私達に真相の究明を依頼した。


 それをして集まるのは発信元の情報ではなく、噂の真偽と良くて噂の流れた経緯くらいだろう。


(デバッガー、君は一体何を考えているんだい……?)


 すると、debuggerは少し間を置き(私には彼が言おうか迷っている様に見えた)、意外な言葉を漏らした。


「私も2人にそう話すつもりでしたよ……彼女が来るまでは」


「? 彼女とは誰だい?」


「……デーモン、本人です」


「!? それで、デーモンくんは何と?」


「いえ、流石に私もそうデリカシーもなくストレートには聞けませんので、とりあえずデーモンの用件を聞いたんです」


「ふむ、それもその通りだね。事が噂に過ぎないならデーモンくんは知らない方がいいだろう」


「はい、そう思って話を聞いてたんですけど、その用件というのが……発信元の特定から噂の真相調査になった理由なんです」


「……差し支えなければ、その用件を聞いてもいいかな?」


 debuggerはこくりと頷き、ゆっくりと滑舌よく、強調する様に言った。


「死んだ後に生き返った通知なしでまた死ぬ事はできるのか、と尋ねられました」


「それは一体――」


 しかし、まだdemonの話には続きがあった。


「それも4度連続で」


 まず、ギルドのマスターやカンパニーのボスは、所属メンバーが死亡すると「どこで、だれが」死んだのか通知が入る(OFFに仕様変更はできる)ようになっている。


 次に、生き返った場合にもその通知は入るようになっている。つまり、ラグ以外の理由でこれらの通知なしでの生き死にはありえない、というのが私達の共通認識である。


 そして、パーティーの上限人数は5人まで。


「……ここにきて被害者と思われてきた『術師連合』が一気に加害者かもしれない曖昧領域(グレーゾーン)に入った、ということだね」



 ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


 次回の分割から時間軸は現在に戻ります。


 長かったビットさん語りも終わりです、恐らくもう(Chapter-1での)出番はない……かな?


 さて、次回の投稿は2014年12月16日午前9時頃を予定しています。


 それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/





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