Install-1「情報収集(V)」
作者のcrowです(^_^)/
今回の見どころを紹介したいと思います。
今回の見どころは、前回の最後で触れた噂についてビットさんの見解が語られます。
デーモンとPK犯の関係は……?
さて、それでは本編をどうぞ。
――約2時間前(taskがacceleratorと戦っていた頃) White Road 第1従属国家『神楽』 SECURITY本部 ギルドマスター室
この『神楽』という国……いや、領土はdebugger率いる新体制となったSECURITYが初めてオリジナルの道守物を討伐し、開拓した所である。
しかし、惜しくもこの領土は国家となってしまった(なっていたと言うべきか)為、debugger達に統治権は与えられなかった。
その代わり、国王からこの国の一等地を無償で譲り受け、ギルドのハウス建設費も半額負担してもらったそうだ。
その甲斐あってSECURITY本部は『神楽』でどんな建設物よりも目を惹く尊大な建物となった。
そんな建物の、一番凝って創られたであろう、建設立案者もといこのギルドの支配者の部屋に私は居た。
室内は、アバター30体が優に入れる広さがあり、インテリアも現実の社長室というのを存分に再現したものが置かれていた。
私達は扉の付近に立ち、部屋の奥にあるマネージメントデスクに居たdebuggerが気づくのを(こちらから話しかけても相手がPCの前に居ないかもしれないので)待った。
「急に呼び出して申し訳ない。そして、そんなわがままに応じてくれてありがとう、クラッシュ、ビットさん」
開口一番、debuggerの社交辞令ではない謝罪と感謝に、私達は言葉に詰まった。私達は……まあ、よく集まる気心の知れた間柄である。こうもへりくだられると逆に他人行儀の様であまり居心地はよくなかった。
しかしながら、今回の呼び出しは本当に急な話だった。3人が3人とも大きなギルドのマスターであるのと同時に、別々のリアルもある。だいぶ前から予定を組まなければ会えない、なんて事は(私達には)よくある話だ。
それでも、何とか時間を作って会いに来たのには理由があった。
それはdebuggerから届いた1通の短いメールで、内容は要約すると「もしかしたら非常事態になるかもしれない」というものだった。
私はそれを話の種に沈黙を破った。
「まあ、それよりもメールの件……あれは一体どういう意味なんだい?」
「そうだぞ。なんだ、あの煮え切らない曖昧な感じは……?」
「その件について話す前に、まず2人に聞きたい事があるのだが、いいだろうか?」
ごく一般的に考えて、呼び出した相手が、呼び出された側の疑問を先送りにして自身の用件を済ませようとするのは、礼に適っているとは言い難いだろう。
しかし、私もcrashもそんな細かい事は気にも掛けず、2つ返事で首肯のモーションをした。
「重ねて申し訳ない……それで、だ。2人に聞きたい事と言うのはある噂についてなんだが……――こんな噂を聞いた事はないか?
――『術師連合』のスタッフを騙る者によるミッションクリア後の報酬受領前PK」
「……そんな性質の悪い噂は聞いた事がないね」
「許せねぇ、一体どこのどいつだ!? そんな根も葉もない噂流して回ってんのは……!」
私の声音は普段と変わらない調子だったが、内心ではcrashくんと同じく怒りの感情を抱いていた。
demonくんのカンパニー『術師連合』と私のギルド『金城騎士団』は中集団としての分類の違いこそあれど、どちらもtaskくんの助力で8G4Cへなれたという点においては一緒だったし、成り上がり者同士、似た苦労や共感できる話も多かった。
そして、debuggerの言った噂は明らかに、誰かが『術師連合』の信用を下落させ、8G4Cのポジションから引き摺り下ろそうとしている様にしか思えなかった。
私がそんな事を考え、crashくんが怒りを喚き散らしていると、debuggerは安堵の溜め息を吐きながら静かに言った。
「ふぅ、そうか。それは良かった……」
私達から質問の回答を得たdebuggerは、一度咳払いをして質問の意図を話した。
「実は、今朝とある情報筋から今話した内容の通報が私に届いてな。とりあえず、口の堅そうなギルメンにも聞いてみたがそんな報告も、噂も聞いた事がない、との事。
この件を公にすると真相に関わらず被害を受けるのは『術師連合』で、それでは相手の思う壺だ。
そこで私は8G4Cの中でも信用の置ける君達2人に事の真相の究明を手伝ってもらいたかったんだ」
「なんだ、そういうことなら俺は全然いいぜ。犯人捕まえてデーモンに謝らせてやる!」
「私もクラッシュくんに賛成だね」
「2人とも、ありがとう」
「おし、善は急げ、だ。まずは情報収集! ギルドの奴等に聞いて来るぜ」
「そうかい。では……1時間後の17時に『天樹』北の路地裏に来てくれないかい? そこで集めた情報を交換しよう」
「OK。じゃ、ちょっと行ってくる」
そう言い残して、crashくんはギルドマスター室を颯爽と去った。
debuggerと2人きりになった私も情報収集を開始した。
「デバッガー、君に聞きたい事がある」
ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
最近ルビで…を付けるのがマイブームになってまして、Episode-3ではたくさん見られるかと思われます(^_^;)
それはさて置き、今回の分割が2000文字弱あった訳ですが、ビットさんの語りを削ればもっと減らせたかなぁ……と、そんな事はどうでもいいのです。
実は、Boot-4とRuntime-1が今回の分割の1.5倍の容量(テキストファイル上)となってます。流石に5000文字は超えませんが、中々な長さになるとお知らせだけしておきます(;一_一)
また、感想・批評等は募集中ですので、お気軽に残していってください(ToT)/~~~
次回の投稿は2014年12月09日午前9時頃を予定しています。
それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/
―※投稿日(12月2日)午後更新分※―
今回はプラスなお知らせです。
ブクマ登録1件増えました、ありがとうございますm(_ _)m
最近アクセスの低下が凄まじかったので、久しぶりにモチベーション向上しました。
―※12月3日更新分※―
えっと、今回はマイナスでした(>_<)
ブクマ登録1件減少、また登録してもらえるよう、Episode-3を盛り上げていきたいと思います。
……と、毎回言いますが実際、何がどう変わっているのか読者様は改稿前を知らない(知る術もない)ので、結局は作者の自己満足値メーターが限界突破してるというだけになるのですが(-_-;)
まあ、でもEpisode-3でChapter-1も大詰めなので、疑問が残らないように終わらせたいと思います。
報告は以上です(^_^)/




