Install-2「秩序(V)」
作者のcrowです(^_^)/
今回の見どころは、taskの男らしい対応全般ですかね。
特に後半の辺り、有り触れた言葉なんですけど、結構気に入ってます。
それでは本編をどうぞ。
「ねえ、あの人は誰? またタスクの知り合いなの?」
(また、っておい!)
taskは心の中でツッコミを入れ、器用にも走りながらメッセージを打ち込み説明した。
「『一応、知り合い。奴の名はデバッガー、8G4Cの一角で自治団体SECURITYのギルドマスター。俺とは立場上、敵対関係にある』」
keyがそれを丁度読み終えた頃、追っていたdebuggerが先程とは打って変わった調子の声で呼び止めた。
「待て、タスク」
すると、taskも急停止し、debuggerへと向き直った。
「『そうだな、ここまで来ればいいだろ?』」
それに気づかずkeyは少し先まで走り、クエスチョンマークを浮かべながらtaskの後ろへと戻って来た。
そこで、debuggerは逃走劇の事情を説明した。
「ああ、ここまで来ればギルドのメンバーもいない。
私も大方の事情は聞いている。さっきは皆の手前ああ言ったが今回はお前に非が無い事も知っている」
(えっ、何か意外にイイ人……?)
keyが今まで出会った人物達が特に異常だった為、そう思うのも無理はなかった。
そんな事情をdebuggerが知る由もなく、話は本題へと入った。
「それで、だ。なぜ街中で武装した? そこまでする必要があったのか?」
taskを正面に捉えながら、詰問に近いトーンンでdebuggerは言った。
しかし、taskから返事はない。それを最初から知ってたのか、debuggerはkeyへと向き直った。
「質問を変えよう。君が今回の件における被害者という事でいいのかな?」
「は、はい。キーって言います、よろしくお願いします!」
「それではキー、君がタスクに助けを求めたのかな?」
「それは、えっと……」
「違うのなら、タスクは自分の意思で武装したという事になる。ならば、最初の質問に戻ろう。なぜ君は街中で武装した? キーを救う方法なら他にもいくらでもあっただろう?」
そう言って、debuggerは再びをtaskへと向き直った。
しかし、まだtaskは何も答えない。
「私が問い質す理由も分かっているだろ。我々が出来る事を際限なく行えばいつかこの世界の秩序が崩壊する」
それでも、taskは沈黙を続けた。見兼ねたdebuggerは話を最終局面へと進めた。
「率直に言おう。君が今後も彼女を守る為に秩序を乱す行為をするというのなら彼女の身柄は我々SECURITYが保護する」
「えっ!? それは……」
「すまない、君の意見は今どの道、通らない」
debuggerはtaskの方を向いたままkeyに冷静に事実を言い放った。
「決定権はタスク、君にある。委ねるのなら私は彼女の安全を保障しよう。そして、断るのならこの場で今後秩序を乱す行為はしないと誓うんだ」
そこで漸くtaskは重い口を開いた。
「『具体的に今後キーはどうなる?』」
「彼女のログイン時刻に合わせ最低でも3人以上のギルドメンバーを動員し、彼女と常に行動を共にし、危害を加える輩から守らせよう」
「そんな……!」
「『それは保護じゃない、監視だ』」
「そうとも言うかもしれないな。だが、安全は必ず守れる」
2人の問答はそこで終わった。taskはdebuggerに背を向け歩き出した。
「『来い、キー。俺が守ってやる』」
keyは無言でtaskの後ろに付いて行った。
「いいだろう、ならば誓うのだな? 二言はないぞ」
「『俺だってお前の邪魔がしたい訳じゃない、極力気を付けるよ』」
去り際、debuggerはついでの様に事後処理がどうなったか言った。
「そういえば、君がPKしたアバターだが、下に君の名前を出したところ簡単に話がまとまったよ」
「『その件については貸しにしとくぜ』」
「この後、皆に君を取り逃がしたと言わなければならないこちらの事情も考慮してくれ」
「『それは悪かったな』」
それを最後に両者は別々の方向へと去った
ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
次回はInstall-3とBoot-1がどちらも短いので同時掲載します。
投稿は2014年8月12日午前9時頃を予定しています。
それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/




