Runtime-2「天樹(V)」
作者のcrowです(^_^)/
自分で作っておいてなんですが、「8大ギルド4大カンパニー」は長いので8G4Cと縮めてしまいました(-_-;)
あと、道守物が道閉者に変更されました。原因は、パーティーでの役割を参照して頂ければ、そこでガーディアンが使われているので、使えなくなったという次第です(>_<)
そんな今回の見どころは、はっきり言ってたった1文です。なぜなら、そこ以外はほとんど短編と内容が変わっていないからです。
そして、その1文とは……(ん? この声は……?)、です!
ep-1の最後の方で明らかになりますので詳しくは言えませんが、この言葉を頭の片隅に置いておくと、最後の方で「ああ、ココの話ね」と思えるかもしれません。
それでは本編をどうぞ。
――5月30日更新分
前回の更新当日(5月27日)に200PVというたくさんのアクセス頂き、とても驚いています(*^。^*)
それと同時に先々週と先週がホントに不評だったと痛感しています(>_<)
さて、今回わざわざ更新分として増やした本題は上記についてではなく、お気に入り登録が減ったことについてです。
何が原因なのか(単純に詰まらないとか、登録間違えなら仕方ないですけど)感想等も特にないので分かりませんが、また是非お読みに来てくださいね~
短編時とあまり変わらない展開で詰まらないのは確かだと思います。ですが、それもあともう少しの辛抱です。
起承転結の承・Runtimeは3で終わり起承転結の転が3つ続き、結が始まります。転も全く変更がないのが残念ですが、結には新キャラが2体登場します(^^)
話の展開も短編とはだいぶ違う内容となっておりますので、乞うご期待ください(^_^)/
――15時45分頃
taskの活動拠点の1つである『天樹』は塔を中心に築かれた商業都市で、大小の商店が幾つもある。何を買うにもココでなら全サーバー内にある都市の中で、1番揃う可能性が高いとされている。
そんな『天樹』の空は常に夜である。それは街のイルミネーションをより一層際立たせる為の仕様だ。
そして、今日の街はある話題で持ち切りだった。
「おい、聞いたかよ」
「ああ、雨龍の件だろ?」
賑わう街の広場に設置された掲示板前に普段より一層アバターが集まっていた。そして、誰もが無駄に大きなボイスチャットを交わしていた。
「8G4Cも(REP)狩りに動くらしいぞ」
『IDEAL』では、ゲーム内でまだ1度も討伐されていない道閉者をオリジナル(ORI)と言い、それ以降に出現する同種をレプリカ(REP)と呼ぶ。
(REP)は(ORI)よりも難易度が極端に下がった仕様になっている。1度目をエキスパートモードとすれば、1度目以降は一般モードと言えるだろう。
実際、新しいドロップアイテム目当てで(REP)狩りをする中集団も多い。
「えっ、マジかよ!? ホントだ……。
AL、
LC、
LK、
PS、
GCも」
『IDEAL』内には小集団・中集団・大集団という分別の仕方がある。
小集団というのは、2体以上~5体以下のまとまりで、分別方法は互いの承認のみ。
中集団は二種類ある。
1つ目はギルド。1人以上~上限は無制限。分別方法はギルドマスター(ギルマス)の承認のみ。
2つ目はカンパニー。1人以上~上限は無制限。分別方法はボスの承認のみ。
2つの中集団の違いは目的にある。ギルドは狩りを中心とした利益を求め、カンパニーは反対に経営を中心に利益を求める。
そして、大集団。その名の通り、分別方法はそのアバターのホームカラーである。
話題に上がっている8G4Cとは、8大ギルド・4大カンパニーの略称で、各中集団のギルドマスター・ボスが各RANKの最終JOBを獲得している事で有名中集団として名を馳せた。
「どこの中集団も手練れを人員募集しているらしいな。掲示板に依頼が申請されている」
『IDEAL』内の掲示板に書かれる内容は3種類しかない。
1つ目は、お知らせ。読んで字の如く、運営からのメンテナンスやアップデートの事前お知らせである。
2つ目は、指令。これは運営側から指示された条件で内容をクリアするものの総称で、今回の雨龍討伐(taskは含まない)などがこれに当たる。
3つ目は、一般ユーザからの依頼。これは一般ユーザが申請という形で運営に提出した内容が受理された場合、掲示板に表示されるものの総称で、今回の様な人員募集などがそれにあたる。
「本当だ……どうする? お前行く?」
「俺か? 無理に決まってんだろ」
『IDEAL』内の一般的なユーザーのレベルは100以下が専らだ。そして、この世界のレベル上限はその5倍の500レベルだ。
先程、話題に上げたギルドマスター・ボス達も優に400後半を越えている。そんな奴らが、人員を募集しているのだ。生半可なユーザなど出る幕はない。
「よーし、名を上げるチャンスだ! これで俺は8G4Cのどれかに入ってやるぜ!」
「ふん、やっと俺の出番か」
「お前等、ステータス画面の左上の数字をしっかり見てから出直してきやがれ」
そこまで聞くと、taskはまた歩き出した。目的地や欲しいアイテムがある訳でもなかった。
そもそも、超が付く程の有名人であるtaskがこうして街をぶらぶら闊歩できるのも『IDEAL』のアバター設定で『名前非表示』をしている御蔭だ。
これで、知り合いに会わない限りtaskの素性が知られる事はない。
今のtaskは大方、NPCと間違われているのであろう。皆がtaskの前から離れ、道が勝手に拓いていく。
『IDEAL』内のNPCはよくアバターの様に話しかけてくる事がある。やっている事は、無法地帯で敵がアバターにターゲット・カーソルを合わせて攻撃してくる事と何ら変わりはない。
話す内容は、その時によって変わるが大抵はゲームを進める上で当たり前の事を言われるだけで、玄人にとっては時間の無駄になるだけだった。多くの場合、NPCに話しかけられる事を『掴まる』と言う。
回避する方法は2つある。自力でNPCを避けるか、別のオブジェクト(置物・看板・アイテム・ショップのNPC店員など)にターゲット・カーソルを合わせ、アクションするか。
よく『掴まる』のは道端でボイスチャットしている人達で、ボイスチャットでは話す相手にターゲット・カーソルを合わせる必要がない為、よく狙われる。
「ああ、もう! 急いでるのに、また!?」
(ん? この声は……?)
丁度、taskの前にも思い切りNPCにぶつかった残念アバターが居た。
『掴まる』と何が面倒かと言うと、話が終わるまでの間ボイスチャット以外の全て操作ができなくなる点だ。
taskは掴まった女アバターを横目に通り過ぎようとして止まった。
「おいおい、ぶつかっといて逆ギレはねえだろがよぉ?」
実は女アバターがぶつかったのはアバターで、taskでさえも見間違えるほどのモブキャラ振りだった。
そもそも、アバターとNPCにおける外見的違いはない。鎧を着込んでいるNPCも居れば、如何にも村人と言った風のアバターも居る。
それで本題に戻ると、アバターとNPCの違いは行動パターンにある。NPCは必ず一定範囲内でしか活動しない。
その活動内容も、歩き回って会ったアバターに話しかけるということ以外しない。
アバターは言うまでもなくリアルの人間が操作しているのだから自由にどこへでも行くし、話す以外の行動もとる。
今回のNPCもどきは掲示板の辺りを何度も往復していたし、間違われても仕方がない。
(ま、女の方が謝れば問題な――)
その場を立ち去ろうとしたtaskはまた直前で踏み止まった。
taskが注目したのはNPCもどきの装備だった。
(あの装備、それにこの辺りで黒を使う中集団は……)
NPCもどきの統一された黒い装備にtaskは嫌な予感がした。
ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
さて、次話の投稿は2014年6月10日午前9時頃を予定しています。
それでは、次話も是非読んで下さい(^_^)/




