第3話:写真展
その日家に帰ってから、インターネットで安藤さんを検索した。
情報をえることは出来たけれど、安藤さんの顔写真や安藤さん本人のコメントが載っているホームページはなかった。
掲示板での書き込みでも安藤さんを見たという人はいなかった。
どんな人かな?背が高そう。眼鏡とかかけてるかもな…。空の写真が多いしきっと空が好きなんだろうな。
私の中で安藤さんの想像が広がるばかりだった。
学校の昼休みに、今度はいつ写真展に行こうかな?と考えていた時に、
「ねぇーねぇー。」
と、最近仲が良くなった沙恵が話し掛けてきた。
彼女も写真を見るのが好きらしく、たまたまこの前ね写真展で会ってからよく話をするようになった。
「何?」
と答えると、今度写真展に一緒に行かないかと誘われた。
今まではずっと一人で行っていたし、時には二人もいいかな。と思ったから、
「いいよ。」と答えた。
沙恵は来週ある写真展に行きたいと言った。
それは安藤さんも参加しているものだった。
それからしばらく沙恵とその写真展の話をした。
沙恵は可愛くて素直ないい子だ。趣味もわりと合うので、いい友達になれると思う。
その日の帰り私の頭の中は早くも写真展のことでいっぱいだった。
「あ〜んざ〜いさんッ!」
背後から突進しながらの呼び掛けだった!
顔をみなくともわかる。絶対にあいつだ!
「もぉ〜。やめてよ!びっくりするじゃん!」
私が怒ってみても当の本人はおかまいなしだった。
「斎藤君…聞いてる?」
「もちろん聞いてるよ!」
ならなんで毎回突進するんだぁ!……たくさん感じるようになって黙っていることの大変さをしった。
「一緒に帰ろぉ♪」
斎藤君は無邪気に笑いながら言った。私はきっと昔から彼のこの笑顔に弱かったんだろうな。いつも断り切れない。
帰り道を会話もなく二人で歩いた。なんか話すことないかな??いい加減この空気は辛いよ。
「昼休み…沙恵チャンと何の話してたの?」
「んー?写真展の話♪」
「なんで??」
「なんでって……今度二人で見に行くからさぁ!」
「‥も…に‥たい…」
はぁ?今なんとおしゃったのだ?
「聞こえなかった?俺も一緒に行きたい!……だめかな?」
だめかな?って…そんなふうに言われたら断れないって!!
「あぁ〜。さ、沙恵に聞いてからね。」
「うん。…わかった。」
それだけ言うとまた黙り込んでしまった。
一体なぜ彼は一緒に行きたいなどと言ったんだ?
そういえば、さっき沙恵の話から入ったなぁ。沙恵はクラスでもかなりもてるし…もしかして斎藤君もそうなのかも。
きっとそうだ。じゃないといきなり行きたいなんて言わないはずだもんね…。
そぉなんだ…斎藤君って沙恵が好きなんだ。
って別にいぃよね。斎藤君のこと好きってわけでもないんだし…。
私はかなり長編向いてないです!途中で嫌になちゃいますね。でも最後まで書きます!!




