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3、お母様に立候補!?


公務の合間に子供の顔を見に行くことがすっかり日課となったクロウィズは抱っこ中に寝かせることに成功して、心中“やったー!!”になっていたところを呼び出されで不機嫌顔になっていた。


「何用だ、休憩中に」


「王子様の母御候補だというお嬢様が詰めかけております」

「何ーー!」


謁見室に押し掛けられては対応が面倒だと、ひとまず応接室に通し、待たせたらしい。


謁見室で茶は出せんしな。


室内に入ると、そこには数十人の女性達。

「候補」と取り次いだ者が言ったのは、自分が王子の母親だと名のったのではなく、義母に立候補してきた者たちという意味らしい。


「お久しぶりです、陛下」


最初に挨拶してきたのは、シズリ・トルシェルと言った。

確か、伯爵家の令嬢だ。

シズリを皮切りに次々に名乗ってくるが、正直、どうでもいい。

以前に夜会で聞いた名もある。


彼女達の言い分としては、実母は王妃に足る身分ではないのではないか、とか、何か問題があって公に名乗れないとか、それなら自分が相応しいとか。


母親になりたいんじゃなくて、子供のことをだしにして王妃の座を狙ってるだけだろう。


「あれが、王妃の座を欲しがってくれる女なら最初から連れてきて、とっくに妻にしている」


とにかく、子供の実母以外を母と呼ばせる気はないと、令嬢たちを追い返した。


後継ぎはいるんだ。

たとえ一生、王妃を持たなくても構いはしない。






私は彼女以外を妻と呼びたくないのだから。



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