Fairytail,
久しぶりに書くので、練習としてbuzzG様の楽曲「Fariytail,」のPVのストーリーをそのまま書いてみました。
「久しぶり。」
窓の外を見ていたら不意に声をかけられ、視線を声のした方に向けると彼がいた。
同じように返すと、彼は席につき店員に注文良いですかと声をかける。
私のほうに視線を少し向けてくる。私は首を少し横に振ると彼はそのまま、注文を始めた。
「アイスコーヒー1つ、頂いてもいいですか?」
店員が去っていく姿を見た後、再び彼のほうに視線を向ける。
姿かたちはもちろん、雰囲気すらも変わらない彼。
あの時のまま、時が止まっているかのようにも感じてしまう。
その後、すぐアイスコーヒーが一つ届く。
空いてるグラスを横にずらそうとすると、不意に
「結婚すんの?」
と彼に聴かれる。
少し間が空いた後、え?なんで??と聴くと
「ゆびわ。」
きっと付け直した指輪のことで勘違いしたのだろう。
私は、笑いながら違うよ、これ右手じゃん~と返す。
なんとなくこの話題は居心地が悪く感じたので、彼の反応を見る前に、ガムシロップ入れるでしょ??と聴きながら、渡そうとすると
「あ~~、や、もう、そのままで。」
少し間があいて、そう。と返して多めに頼んでおいたガムシロップから手を離す。
彼の視線がガムシロップを置いていた方に向けられると
「相変わらず、甘くしないと飲めないんだね。」
そう言われた私は、はにかみながら笑うとそう、そうね、相変わらず、変わらないかな。と返した。
相変わらずと言われた私もまた、彼から見たら何も変わってないんだなと感じた。
「でも、なんか少し、背伸びた?」
私は、きっと適当に言ってるんだろうなと思い、やだ、ちがうよ~、ヒール。かかと高くしてるから。
何気なく返した後に彼は
「あー・・・・」
と下を向いて少し笑いながら声を漏らす。彼が納得したときのクセ。
「ヒールのある靴なんて履くんだ。」
・・・それと同時に、私は彼といた時にヒールを一度も履いてなかったことを思い出す。
なにも変わらない。なんて、そんなことはなかった。
私は変わってしまったということに何故か動揺しながらも、曖昧な返事を返す。
「だれにもらったの?ゆびわ。」
彼からの質問にさらに動揺しながらも、間をあけて、耳のうしろに軽く触れながら答える。
やだ~、これ、自分で買ったんだよ~。と。
「そっか。」
彼は笑いながら、返してくれた。
きっと・・・気付いているんだろうな。私が彼のことを知っているように、彼もまた、私を知っているはずだから。
それでも、あわよくば気付かないでほしいと思う私は、甘いのかな。
その後、何気なくいつまでこっちにいるのかを聴いてみると、
「明日かな。休日利用して帰ってきただけだし、アパートずっとあけとくわけにもいかないし。」
彼が、アパートに住んでいるのを初めて知った。
同棲でもしてるの~?なんてふざけて聴いてみる。
「うん。」
なんて返せばいいか分からなかった。
現実を突きつけられて、頭が真っ白になる。
きっと変わらないと思っていたんじゃなくて願ってたんだね。
分かっていたのに。自分が変わったように、彼も変わっているのだと。
飲み方も、気持ちも。
なんとか口を開いて、出た言葉が都会は楽しそうで・・・いいねーなんて自分でもよく分からないことを言ってしまっていた。
すると彼は、
「「都会」って、言い方がもう田舎者。」
声を出して笑いながら、言ってくる。
私はそんなことないでしょ~笑わないでよー!と同じく笑いながら返す。
「猫だよ、猫。一人じゃ寂しいから飼い始めたんだ。」
彼は横に目を向けながら言葉を漏らす。
少し疑問を抱きながらも、素直にその言葉を受け取って、そうなんだ、じゃあ早く戻らないと心配だね。
と私は率直に答えた。
「そうそう。」
少し時間が止まった後、彼が話し始める。
「・・・もうないと思ってたこの店。いっつも客いなかったじゃん。」
私は、来月にね。たたむらしいよ。いつも客がいないから。
少し寂しさを感じながら返す。
「あ、そうなんだ・・・なんかどんどん変わっていくな。」
変わっていく。
人も場所も関係も時間が経てば変わっていく。
そう、今この少しの瞬間に実感している。
「氷とけちゃった。」
彼がそう言うと、意外にも長い時間話していたことに気付く。
話したかった事、半分くらいしか話せていないのに。
そんな寂しさを隠しながらも、そろそろでる?と私は言いながら、店から出る準備をし始めると
「男のくせにストロー使うなって。ガムシロップいっぱい入れんのもかっこ悪いんだって。」
彼が独り言のように話し始める。
「って猫がね。」
きっと彼も私と同じように共に過ごしている人がいるんだろう。
猫といっているけどきっと・・・。
私も、同じように聞こえるか聞こえないかぐらいでぽつりと
私はそういうところが好きだったんだけどな。
「そっか。」
彼が会計をするために、席を立つ。
私も合わせて、立とうとするともう一度、
「・・・結婚すんの?」
彼がまるで確信づいてるかのように聴いてきた。
私が、もう一度同じ答えを返そうとする前に
「ちゃんと左手につけてやれよ。」
・・・・うん。
「おめでとー。」
彼から笑顔でお祝いの言葉が贈られる。
私はうん・・・。としか返す言葉が見つからなかった。
私たちはきっともう甘くない。
それぞれがそれぞれの道を歩んでいく。
昔のように変わらずになんて、ない。
それでも、暗い海みたいなコーヒーにいっそリングを沈めていたら、昔のように居られたのかな。
また、一緒にいれたのかな。
私は思わず、左手に付け直した指輪を隠すようにして
次会う時はちゃんと左手に。
そういった後、言葉を紡ぐのをやめた。
「ん?」
彼が聴き直してきたが、私は、ううん、なんでもと返した。
次なんてない。
神様がきっと、少しだけきっと、許した時間は来ない。
でも、もしまた奇跡的にこの道が重なったときは
また会おうね。約束だよ。
自分なりの解釈で書いたので間違いなどあったらすいません。
昔からこの楽曲とPVが好きでいずれやってみたかったことなので、これを機に挑戦してみました。
良かったら感想など頂けたら幸いです。




