傲慢な王太子殿下
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「えっ!?ちょ、ちょっとお待ちくださいませ、殿下!」
わたしの制止に殿下が笑顔で振り返る。目は全く笑顔じゃない笑顔で。
・・・怖い。
わたしの恐怖を感じたのか、殿下がぎゅっと腕をにぎる力を強めた。
「で、殿下!お離しくださいませ!はなっ、離して!」
「殿下。殿下はナタリア嬢をどうなされたいのですか?」
笑顔で殿下に迫っている、辺境伯さま。いつの間にか、わたしの腕から殿下の手を離してくれている。何だか、迫力のある笑顔だけれど、何故か安心した。
「っ!?ふ、不敬であるぞ、アルベート!」
殿下が叱りつけた。すると、辺境伯さまは余裕の笑顔で殿下の腕を話した。
「申し訳ございません、殿下。しかし、困っている淑女をお助け申すのは、紳士の務めであると思いますが。そうでしょう、殿下?」
有無を言わせぬ笑顔でせまっている。いつの間にか、わたしはすごく安心感を憶えていた。
「っ、分かったから、もう許せ。・・・ナタリア嬢、行こう」
「!?ど、どこへ行かれるのですか!?」
わたしが怯えてじりじりと後ろへ下がっていると、殿下が面倒くさそうにはあっとため息をついてセットされていた髪の毛をかきあげた。
「どこって、テラスに決まっているだろう。私に逆らうつもりか?」
「ナタリア嬢は逆らっておりませんよ、殿下。一体、どうなされたのですか?」
冷静に辺境伯さまが口を挟んでくれる。
そのおかげで自分のペースを崩さずに済んでいる。
しかし、殿下が疎ましそうに辺境伯さまを睨んだ。
「お前に問うていない。口を挟むな、アルベート」
「辺境伯さまが仰って下さった通りです、殿下。わたくしは逆らっておりません!」
「お前・・・」
今度はわたしまで睨まれる。
「はあああああ。父上に言われ、お前を婚約者にしてやろうかとも思ってやっているのに」
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