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ナタリアside 周りの評価編(番外編)

番外編の五話目です!

よろしくお願いします!

周りの評価編(結婚前の話です。ナタリアside)



「本当に・・・。最初はフォーカイス辺境伯様と婚約なさったときいたときはどうなったかと思いましたけれど」


 ナタリアは本日は何も予定がないので屋敷でまったりと休むつもりである。それで、午前から贅沢だけれど、と侍女たちとお茶会をすることにしたのだ。


 最初は屋敷内のおもしろ話をきかせてくれていた侍女達だったが、やがて飽きたのか、その話題はアルベートへと変化していっていた。


「ええ、本当に。いつもは慎重に行動なさっているお嬢様が急に婚約なさったと旦那様からおききしたときはどれほど驚いたことでしょう。奥様も非常に驚いていらっしゃいましたけれど、使用人一同、皆の顔が驚愕に染まっていたことを思い出しますわ」


 先ほどの侍女の言葉に大きく同調し、頷いている侍女にナタリアは苦笑した。


「その節は本当に申し訳ないわ。急に結婚の準備をさせることになってしまって・・・」


「いえ、それは単純に皆、楽しんでやっていますから、ご心配なく」


 冷静に、しかし朗らかに答えたのは侍女長だ。明らかに嬉しそうにナタリアに微笑みかけている。


「そうかしら。なら良いのだけれど・・・」


「そう言えば、フォーカイス辺境伯様はとても有名で女性に人気のおかただったと母にききましたわ」


 貴族出身の侍女が思い出した!と言う風に語り始める。ナタリアはどきっとしながらも、動揺を隠して

そうなの?と相づちを打った。


「ええ。フォーカイス辺境伯様は、かなりの器量よしでございますし、宰相補佐としての能力が認められていると言う点はもちろん、他の才能も全て一線を画していらっしゃいます。

 さらには、お若くていらっしゃるのに、もう辺境伯という地位についている。だから、結婚するお相手はどなたなのかしら、といつもお茶会などでは話題に上がるそうでございますよ。それも必ずです」


 ナタリアは目を見はったけれど、それはそうだ、と納得する自分もいることに気づいた。


 確かにアルベートはかなりのイケメンだ。さらには宰相補佐を担っており、辺境伯という地位もある。王からの信頼も篤いときくし、誰もが彼の花嫁になりたいと願うはずだ。


 ナタリアは今更そのことに気づき、今まで気づかなかった自分に失望した。


(こんなにおそばにいたのに、今まで気づかなかったなんて・・・。これからはアルベート様のことをしっかりと見ていよう。それから、アルベート様にふさわしい女性になるんだ!)


 ナタリアはかたく、そう決心したのだった。

読んでくださり、ありがとうございます!

ナタリアちゃんも意外に負けず、愛が重めでした。笑

いかがでしたでしょうか?感想などで教えてくださると、作者はとっても喜びます!

次回は、番外編の最終話になる予定です!

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