源蔵と暗殺
凡次らはそのまま宿に向かい、各々休息をとった
そして夜が明け、プルエルが源蔵を起こしに部屋の扉を開ける、すると、ナイフを持って源蔵を殺しにかかろうとするも、軽くあしらわれているγの姿があった
「なにしてんのよ」
「何って!暗殺です!よ!」
γが暗殺を一旦止め、ナイフを納める
「言ってませんでしたか!私は!騎士様を喰べたいんです!」
(ようやく分かったわ、源蔵を食べたいってのが襲った理由ね)
(というか食べるって…年齢の割に積極的ね…)
「こんな頓珍漢なこといいながら、朝から殺しに来やがる」
欠伸をかきながら気怠そうに愚痴を垂らす
「こんな危なっかしい奴、パーティーに置いていいのか?」
「γ!」
「なんですか?」
「暗殺は三日に一回よ!」
「そうじゃねぇだろ、暗殺を止めろよ」
「γはあんたを殺したい、私達はそれを止めたい、なら妥協案として暗殺に制限を設けましょう」
「γはパーティーから追い出しても着いてくるだろうし、私達がγを暴行で大人しくさせるのも論外、以上からγの暗殺を止めるのは不可能よ、かといって、このまま暗殺を好き放題やらせたら、源蔵のコンディションに支障が出る、なら制限をかけるのが一番いいと思わない?」
γは目を閉じ、仁王で立ち、プルエルに人差し指を立てる
「却下です!何故なら、私にメリットがないからです!」
当然の如く拒否されるも、プルエルは案外平気そうだ
「えぇそうね、でも、あなたは源蔵を食べたいのよね?」
「はい!」
「コンディションが良ければより美味しく頂けるわよ」
「なら三日に一回にします!」
「なんなんだよこの会話…」
三人は部屋から出て、凡次のいる一階の食堂へ降りる
「あ、おはようございます」
凡次がトーストを咥えながら挨拶をしてくる
「殴り飛ばすぞ…」
「なんで?!」
「こっちは夜中ずっと暗殺仕掛けられて、寝不足で寝不足で、苛立ちが積もりに積もってんだよ、なのにお前は呑気にパンなんか食いやがって…」
源蔵の顔には隈が浮かんでおり、目に血が迸っている
「じゃ、朝食すませたらクエスト行くわよ」
「はい!」
***
「大体こんなもんか」
スライムの死体をプルエルの魔法で収納する
「えぇ、龍の国と違って、野原でのクエストもあるのでやり易いですね」
「まぁ森にも利点はあるが、地形を理解できてないと活かしきれないからな」
「話は変わりますけど、今回のメソス・スライム討伐は、1㎏毎3500ニットでしたっけ?」
「そうだな、10㎏程度の2匹狩ったから、70000ニット、4等分して俺には17500ニットか」
「えぇ、ここら辺騎士団が狩ってるからか、魔物が少ないですね」
「このままだと四ヶ月以内は厳しいな、依頼の難易度を上げる…いや、凡次達が危険か…」
源蔵は腕を組んで思考を巡らせる
「僕の取り分分けますよ、僕は皆と比べて活躍できてませんし」
源蔵は呆れて溜息をつく
「主より裕福な剣がいてどうする」
「あとお前は必要、以上」
「まぁこの件に関しては追々考える、そこまで切迫詰まってるわけでもないからな」
源蔵は凡次に帰ろうと促すため目を向けると、口角を上げてニマニマしている凡次の顔が映る
「…ゲヘヘ」
「キモいぞ、お前」
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次回は明日投稿します。




