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若き支配者
・・・そうだ、召喚術をしよう
暇になったアリスの口から洩れたのはそんな言葉
暇だしな、時代を遡ってでも昔の英雄を連れて来るとしよう
「ぶつぶつ・・・万物の長たる神、第一級神よ、力を貸したまえ」
「・・・時代を超え、ここに才ある者を連れてきたまえ!」
ぼんっ
「せ、成功か!?」
そこに立っていたのは猿顔の少年
「”%$#&$”#&」
「あ、改造を施すのを忘れていた」
「”&%$%&#%”&」
「ふむ、これでは言葉が通じんな」
「%$&%#”&$木下藤吉郎$”#$#”&%$」
「木下藤吉郎?お前の名前か?」
「’&#”%%&$#&%」
「ええい分からん!帰れ!!」
シュッ
「よし、帰ったな、ったく・・・あいつはいったい何だったのだ?」
がちゃ
そんな音と一緒にドアが開かれる
「おや、正一郎、ちょうど良かった
お前の過去の世界に猿顔の英雄はいたか?」
「ん~と・・・豊臣秀吉?」
「木下藤吉郎と名乗っていたぞ?」
「・・・子供の頃の名前だな
・・・・・・連れてきたのか?」
「ああ」
「ちゃんと返した?」
「ああ」
「ならよし」




