表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
627/1545

ハッカー殲滅作戦(二百六十)

「冗談ですってぇ」「当たり前だっ」

 プンプン怒りながら、振り返らずに廊下を歩く。と思ったら、ドアノブに手を掛けた所で振り返った。


「俺は『京子一筋三十年』なんだからなっ!」


 目を吊り上げ、高田部長イーグルを指さして縦にブンブン振っている所を見ると、どうやら本気でお怒りだ。


 しかし本部長を『からかい続ける』こと、それより長い四十年。

 高田部長イーグルの苦笑いに変化はない。むしろこちらも本部長ペンギンを指さして、縦に振り始めたではないか。


「またまたぁ。もうちょっと『行ってる』でしょうがぁ」

 鼻をピクリとさせて『知ってるんだぞぉ』アピールだ。しかし本部長ペンギンの方は、鼻息をフンと吐く。


 ドアを開けると、先に入った。当然、高田部長イーグルも後に続く。ドアをそっと閉めた所で、更に追い打ちだ。


「一人で『悶々としていた時期』も含めると、もっとでしょぉ?」


 大学時代、高田部長イーグルが『京子ちゃんそっくり』と紹介した『良き物』を、擦り切れるまで観ていた癖に。

 もちろんその時、『何が擦り切れ』て、ティッシュを『何箱使ったのか』までは、本人の名誉を尊重し、口外しないでおく。


「やかましいっ! そんなの、全部捨てたわっ!」

 ダンボールをポイと放り投げた。それには流石に驚きだ。


「えぇっ、あんなに『大事』にしてたのにですかぁ?」

 飛んで来たダンボールを笑顔で弾き返しながら、高田部長イーグルが首を傾げている。二人は部屋を物色し始めていた。


「大体お前、『本物』と全然違ったじゃないかよぉっ」

 目を吊り上げながら、両手で『胸のサイズ』を表しているではないか。それを見た高田部長イーグルが、逆に驚いている。


「嘘、『かさ増し』してたとかですかぁ? おっかしいなぁ」

 何を根拠に『そんなこと』を言っているのか。残念ながらその理由は、今の所、本部長ペンギンにしか判らない。

 だからだろうか。ニヤッと笑って首を振っている。


「馬鹿。違うよ。『着痩せするタイプだった』ってことだよっ」


 流石『本物』を拝んだ上に、『あんなこと』や『こんなこと』を三十年もして来た男が放つ言霊には、自然と『重み』がある。

 すると高田部長イーグルもニヤケ始めた。顔を斜めにして、本部長ペンギンをゆっくりと指さしながらだ。


「この、ドスケベ」「うるせぇ」

 互いに笑っているのも無理はない。

 本部長ペンギンが『どうだ』と言わんばかりに、机上の片隅にある『パソコン』をポンポンと叩いていたからだ。


「お前の恋人は、『電子計算機こっち』なんだろう?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ