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ハッカー殲滅作戦(百三十六)ねずみ狩り
「所でさ、旦那さんとは仲良し?」
高田部長が、朱美に質問した。
新婚の朱美にしてみれば、それは『大きなお世話』以外の何物でもない。直ぐに答える。
「仲良しですよ? 朝も、昼も、夜もっ」
「朝からぁ? いや、そこまで聞いてないよっ」
高田部長が苦笑いで言っても、朱美は『フンッ』といった感じだ。
「写真持ってる?」「えっ?」
「いや、『写真』だよ写真。持ってないの?」「はい」
まるで『持っている訳ないでしょ?』と言う感じで朱美が答える。高田部長は渋い顔だ。
しかし、それは嘘だ。ちゃーんと知っている。
会社のロッカーに預けたスマホには、ベッドで旦那と(ヒョイ)一緒に撮った(ヒョイ)写真が、(ヒョイヒョイ)それはもう大量に、(グハァアッ)保存さ、れ、t




