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047 999階

――悪魔公爵ガミジンを撃破してから3ヶ月が経過した。俺は夢幻ダンジョンを登り続けて、道中に居た72の悪魔達も倒してきた。


「ついに到達したぞ……999階!!」


たった3ヶ月だが、濃密な時間を過ごしたせいで何年も経過したかのような錯覚を覚える。


「そして、ここのボスはあいつだったよな……」


俺はこの階層のボスを知っている。何故なら1ヶ月前に別の階で会っているからだ。


突然現れて自身を999階のボスだと名乗り俺をボッコボコにして去っていった。


「ボスが他の階まで移動するなんて聞いたこともないぞ? 誰かに話しても信じてもらえないだろうな」


しかし、事前に敵の強さを知ることが出来て良かった。


「ボスを事前に知れたおかげで出来る限りの準備もしてきた。今回は勝てるはずだ。……多分な」


レベルは12299まで上げた。パイソンを使いこなす練習も(おこた)っていない。しばらく進むと巨大な扉が現れた。


「フゥ~……よし! 行くぞ!!」


気合を入れて扉を開ける。


「!?」


いきなり大鎌が目の前に飛んできた。なんとかギリギリで回避に成功する。


「遅い! 死神であるわしを待たせるとは畏敬(いけい)の念が足りぬようじゃな!」


老人のような喋り方だが、見た目は幼い女の子だ。そして大鎌を持っている。


「999階で待っているとしか言ってなかっただろ!」


「たしかにそうじゃが、少し考えればわかるじゃろ!? わしは暇なんじゃ!」


たしかにこんな何もない空間に居たら暇かもしれない。それで別の階層をふらついていたのか?


「俺は逃げずにここまで来た。それで十分だろ。さぁ、戦いを始めようぜ」


「むぅ、まだまだ文句は言いたいが、仕方がないのぅ。お主の力がどれほど上がったのか見てみるとしようかの」


今までで最大の敵との戦いが始まった。

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