6話.戦闘訓練&スキル 無限進化の効果 スキル取得
翌日。
俺が起きたばっかりの頃、レマが俺を起こしに来た。
「シズナ様。おはようございます。当主様がお呼びです」
「うん。わかったよ」
…父さんが俺を呼ぶのって、…やっぱり昨日のことだよね。怖いけど行くしかないか…
「父上、お呼びでしょうか?」
「うむ。お前にはSランク冒険者のユニに戦闘訓練を受けて貰おうと思ってな。紹介しよう。Sランク冒険者で、剣術スキルレベル5のユニだ」
「ただいまご紹介に預かりました。Sランク冒険者のユニです。この度は、シズナ様の戦闘訓練の指導をさせていただきます。よろしくお願いします」
ユニはそう言ってペコリと頭を下げてお辞儀をした。とても礼儀正しいのにも驚いたが、それよりも
俺はSランク冒険者というのに驚いた。
俺が冒険者のことを知っているのは4歳の時にたまたま冒険者を見たことがあったからだ。それから俺は冒険者に興味を持った。冒険者ギルドと呼ばれる冒険者に仕事を渡す建物や冒険者ランクなど。
冒険者ランクは、下からF、E、D、C、B、Aそして、Sがある。
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Fランク 駆け出し冒険者(仮)
Eランク 駆け出し冒険者
Dランク 中級冒険者
Cランク 上級冒険者・一人前
Bランク ベテラン冒険者
Aランク 達人クラス
Sランク 英雄クラス
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Sランク冒険者それは英雄と呼ばれるような人達だ。それが俺の為に戦闘訓練をする。…これは父さんの仕業だな。取り敢えず俺も返事を返す。
「こちらこそ、よろしくお願いします。ユニ先生」
「では、シズナ様。早速訓練をします。ガルム様。失礼します」
「ああ。分かった。シズナを頼む。ではシズナも行きなさい」
「分かりました。では、父上、失礼します」
俺たちは父さんの部屋を出た。それからは訓練をした。
訓練の内容は丸太に向かってひたすら斬る、斬ると言う動作をただただ繰り返すことやユニ先生に向かって、模擬戦などをした。ユニ先生は全然手加減をしない……俺が斬りに行っているのに逆に斬りに来るから防ぐのが精一杯だ。とてもスパルタな訓練だった。お陰で、スキル 剣術レベル2を習得した。
数時間後。
「では、モンスターを倒して見ましょう。まずはスライムから」
「はい」
俺はユニ先生に連れていかれて森に入る。少ししたらスライムを見つけた。
……某ゲームに出てくるような感じに尖ったりはしていない。スライムの姿は半球体の中に丸い玉が浮かんでいる感じだ。
俺は剣を構えた。すると、スライムが、こちらに向かって飛び跳ねて来た。俺は事前に図鑑で知っていたから避けたが、避けていないと今まさに地面を溶かしている最中みたいな感じになっただろう。地面はそこだけぽっかりと何もなかったかのように溶けていた。……うわぁ……エグい攻撃するな……スライムは地面を溶かすのに夢中で俺に気づいてない。俺は剣を構えて、スライムの核を剣の先端で突いた。これも図鑑で知ったことだが、スライムは、半固体だから半分液体なので物理攻撃が効きにくい。だから、刺突の方がいい。そして、俺の攻撃はスライムの核を貫いた。スライムはドロっとした液体を残して消えた。
今回はドロップアイテム無しか。スライムを倒した時俺の頭の中に何かが聞こえた。
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スキル 無限進化レベル-の効果発動。スキル 溶解液レベル1を取得。
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・どうやらスキル 無限進化の効果が発動したようだ。ステータスを見てみるか。俺はステータスと(心の中)で唱えた。
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名前 シズナ・フォン・ラートリア
種族 人間
年齢 5歳
レベル1
職業 なし
HP130/130
MP150/150
筋力100
耐久40
敏捷60
魔力120
器用110
幸運90
スキル 無限進化レベル- 剣術レベル2 溶解液レベル1
称号 転生者 ラートリア公爵家三男 剣士の卵 駆け出し剣士
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…本当に取得した。本当にヤバい。
特にこのスキル 溶解液は口の中に塩酸などを含むとかいう頭がおかしい経験をして尚且つ確率で手に入るスキルだからな。塩酸を口の中に含んだ奴が知ったら、嫉妬で殺されそう…俺がそんなことを考えているとユニ先生が賞賛を浴びせて来た。
「中々いい動きでしたよ」
「ありがとうございます」
「では、一旦家に戻りましょう」
「はい」
俺たちは家に戻った。家に戻る最中、俺は頭の中で、次はどんなモンスターを倒そうか考えていた。
習得→経験による獲得
取得→スキル 無限進化による獲得