10話.街に行く
俺がスキルを取得した日の夕食時。父さんが俺に今日はどんなスキルを取得したのか聞いてきた。
「シズナ。今日は何のスキルを取得したんだ?」
「今日は、火魔法レベル2 水魔法レベル2 土魔法レベル2 木魔法レベル2 風魔法レベル2を取得しました」
「そうか。私はもう、驚かないぞ。こんなにびっくりしたのは初めてだ」
「明日は、街に行ってみようか。シズナ。お前はどうする?」
「行きたいです!」
「では、明日、行こうか」
翌日。
俺たちは父さんに連れていかれて馬車に乗った。馬車が動き出してからしばらく、馬車が止まった。馬車から降りると、目の前に大きな建物が広がっていた。
「どうだ?大きいか?」
「はい。とても、大きいです!」
「そうか。ここは王都にある商会の支店だ。王都のはこれの3倍は大きい。では、入ろうか。」
大きな建物(商会の支店)に入って受付に行った。
「いらっしゃいませ。お名前を教えてください。」
「ガルム・フォン・ラートリアだ。商会主は居るか?」
「少々、お待ち下さい。」
受付の女性はそう言って、どこかに行った。多分、商店主を呼びに行ったのだろう。
数分後。
俺たちが座って待っていたら、こちらに向かってくる男性がいる。
「これはこれは、ガルム・フォン・ラートリア様。ようこそ。我が商店会『フレース』へ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ああ。今日は息子のシズナに街を見せたくてな。」
「そうですか。これはこれは、申し遅れました、シズナ様。私の名前はバートラー・ジャルムン。気軽にバートラーとお呼びください。」
「初めまして。バートラーさん。僕の名前はシズナ・フォン・ラートリアです。よろしくお願いします。」
バートラーさんが挨拶をしてきたので、俺も貴族流の胸に右手を当てて頭を下げる挨拶をした。それによくあるような?豚みたいな人ではないのでこの人は信頼できそうだ。ただ、…ちょっと腹黒そうだけど…
「では、皆様。私についてきてください。我が商店の説明をします。」
俺たちはバートラーさんの案内に従って商店の中を見て回った。簡単にまとめると、貴族御用達の服があり、宝石があり、魔道書とスキルの書があった…
特に最後の2つに俺は惹かれた…俺は父さんにどちらかを買ってもらうように頼んだ。父さんは悩んだが、最後には1つだけ買ってくれることになった。俺は何を買おうか迷った。
30分後。
俺はスキルの書(スキル HP自動回復)を買ってもらった。
ちなみに値段は大銀貨5枚だ。(500万円)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スキルの書の効果発動。スキル HP自動回復を取得しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これで怪我をしても大丈夫(大丈夫ではない)。
「今日は息子のためにありがとう。では。」
「はい。こちらこそありがとうございます。」
そして、俺たちは商店から出て行った。そうだ。スキル HP自動回復の効果を見てみよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 シズナ・フォン・ラートリア
種族 人間
年齢 5歳
レベル5
職業 剣士 魔術師
HP210/210
MP240/240
筋力160
耐久120
敏捷100
魔力220
器用200
幸運150
属性 火・水・土・木・風
スキル 無限進化レベル- 剣術レベル2 溶解液レベル1 鑑定レベル2 赤魔法レベル2 水魔法レベル2 土魔法レベル2 木魔法レベル2 風魔法レベル2 HP自動回復レベル1
称号 転生者 ラートリア公爵家三男 剣士の卵 駆け出し剣士 邪悪なる思考の持ち主 魔術師の卵 駆け出し魔術師
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
HP自動回復
HPが自動で回復するスキル。レベル1では1分で5回復する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
強くなっていて、職業も魔術師になっている。これで、強くなれるな。




