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地価

 夕方までには解体も終えて一纏めにしておいたがこれが朽ちるのは来年か再来年か、後はもう自然に任せるしかない。

 俺に何かできるとするなら焼いて灰にするとかくらいかね、それで肥料とかになるのかもだが結局最後は自然に任せるしかない、最終的には何処までもエゴでしかない、自然にだとか言いつつも自然破壊してる自覚は十二分に有るからな、どれだけ片付けやらをしても帳尻が合う訳でもない、自己満足のためにやっているだけで偽善だとかフリをしていると言われればそうだとしか答えは出ない。

自分で変えたから少しは元に近付けたいというだけのエゴだ、自然に感謝されるとか感謝しているとかは毛頭無い、いや感謝はしているな、糧を毎日与えてくれているのだ、これで感謝しないと人として大事な何かを失う気がする。


 拠点まで戻ってきてとりあえず一呼吸置けるな、それなりに急ぎと言うか、早足で動いた感がある、少し落ち着かないとミスしそうで怖いんだよな。

 落ち着いた所でミスをする時はするが焦っている時よりは減らせる、まぁ微々たる差だし漁でミスと言っても波に足を取られるとかくらいだがバカにはできない、泳ぎはそれなりにで下手では無いしカナヅチでも無いが準備もなく着衣で急には経験が無いからな、下手をすると波に揉まれたり離岸流だったかに連れ去られて沖合いにだ、ただでさえ焦っているのにそんな事が起こればパニックは起こすなって方が無理で気付いた時には無駄に体力を消耗して普段ならば泳ぎ着ける距離も難しくなる。


 漁を済ませてのんびりと調理だ、相変わらず材料がアレだが久々にツルムラサキも有るし少しだけ彩りが変わる、それだけでも空腹を刺激してくれるし食感のアクセントが加わって気分も上向くな。

 毎度思うのだがマジで漁港とかで売られていそうな定食だよな、漬物とか無いしもう少し彩りや後は味噌汁が欲しいが代わりにうしお汁とで税込500円くらいかね? 外道や雑魚を使えばそれでも十分に利益になるし新鮮さを含めれば満足度も高い。

後はもう雰囲気代とかをどう見るかだよな、同じ内容でも都会の一等地と漁港、地価の関係も有るがどうしても前者が高い、その上で漁港という特異な場所ってのを加味して800円くらいでも出す人は居るだろう。



 流石に疲れもピークが近いがまだ無理はできるかね? しかし一応温泉挟んでおくか、焼け石に水だがこんな状態で1日作業しても効率はどうしても落ちるしな、ならば半日を回復のために使っても明日は万全では無いにしても今日よりマシに持っていける方が結果的に進捗は良い。

 まぁ残ってるのは布壁だしおおよそ2日も掛からない、それが終わればまた温泉と続きはするが残り日数を考えれば3日くらいの余裕は有るし問題無いだろう。

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