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濃密過ぎて

 とりあえずシェルターや墨巣さんのテントでスマイリーが寝てるってのは無くて何よりだ、方向的にこちら側に居るのは確かだが移動を続けているならば遠ざかるだけだ、まぁ近くに居たとしてもそれほど恐怖を感じない、御近所ゴリラなんてのは勝手に思っているだけだが俺の中で良き隣人になってきているのは確かだ。

 付き合いは1年も無いんだがな、同じ霊長類とは言えかなり離れた存在だが親近感は物凄く強い、何度顔を付き合わせたかは不明だが友好と言っていい、少なくとも身構える事は既に無くなり向こうも向こうでニヤリと笑うが微妙に『またお前か』みたいな雰囲気を出している気がする、そんな機微を察した気になれる程度には彼に親近感が有る。

目算を着けて置いた位置にテントを設置しつつ思うのは『此処ってこんなに狭かったか?』という疑問だがテント二つとシェルターだとそりゃあ狭いし本拠地と違って広くするようにはしていないからな、あくまでも水が有ったから当面は此処で過ごすかと拠点にしていただけでそこまで開拓した記憶が無い。


 と言うか飲む分の確保は容易いが洗濯とかになると量的に微妙なんだよな此方は、容器に溜めて洗うが正解で確か桶とか何処かに有ったと思うが何処に置いたかな? いや、一人の頃だったし普通に泉とかだったか? かなり昔で記憶が曖昧だ、半年と少しだが濃密過ぎて記憶がぶっ飛んでいる、と言うか途中の余暇でぶっ飛んだ感じかね。

 あるいは覚えていたくないと脳が記憶をシャットアウトしたかだ、辛いとか言うより地味だからな基本的に同じ事の繰り返しで特筆して覚える必要が無いのかもだが。

まぁ例外的に夕飯の事は忘れないと言うか魚でまず間違いがない、魚の種類とご飯を炊いたかはちょっと覚えていないが、基本的に魚で間違いない、まぁ引っ越し前ならば貝が基本になるのだが。


 夕方まで若干の間は有るが荷物の整理とかで終わりそうだな、何が有って何が無いのか、薪の量から換算して何日くらい持ちそうか、その辺りを計算していれば過ぎ去る程度には若干だ。

 とりあえず10日は潤沢に使っても余裕かね、それこそ塩とか作ってもそのくらいはギリギリ持つ、普通に使うなら残りの日数で余裕も余裕だがもう1日か2日分を持ち込むのがベターだろう、それが無理って訳でも無いし余裕綽々、左団扇ってのは理想だろう。

相変わらずシェルター側の、いやもう此方が本拠地か……磯は魚が少なく代わりに目に見える位置に牡蠣やらウニやらサザエやらだ、そう言えば鉄板はシェルターの屋根にしたんだったか、早々に崩して回収しよう、とりあえず明日はそれを優先かね、片付けは後回しでも良いし食糧確保はその効率化はサバイバルだと急務の一つだ。


 ご飯に焼魚に茹でた貝が今日の夕飯だ、勝手が違うのか墨巣さんの銛も空を切ったからな、残念ながら今日は八分目だが十分かね。

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