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壊す方が

 やはり作るより壊す方が簡単でものの数時間で屋根付きの小屋っぽい物が竹の束に早変わりだ、地面に空いた穴とかが痕跡を残す程度でそこに干場が有ったとかは知らないのならば想像すらできないな。

 専門家とかならもしかしたら可能なのかもだが、こういう場合は発掘隊とか遺跡の専門家かね? それとも建築家か大工か、しかし穴だけで何処まで理解できるかは不明だ、再現なんてのは想像でしかないからな、昔動物園だか博物館だかで象とかカバとかイルカとかサメの骨格標本を見た時に思ったが単純にあれに皮だけ被せて最低限の筋肉だけ着けたら間違いなく別物になると思う。

サメとか首の長い牙のある魚と見れなくも無いしイルカなら後ろ足の無いトカゲだな、実物を知っているから想像はできるが知らないならば間違いなく似てはいても違うか全く離れた代物になる、それこそ人間でも知らないならば復元予想はきっと化け物だな。


 とりあえず罠でも作って時間を稼ぐかはたまた明日を前に一部だけでも作業進めるか、まぁ無難に罠かね、ストックは有っても邪魔になるだけかもだがそれで困りはしないし。

 何より余暇に押し潰されるかもしれないって恐怖が手を休ませない、暇って本当に心をぶっ潰す、ストレスを少し発散はさせたとは言え残り日数が少ないとは言え何もしない時間は雨だけで十分だ。

いや、雨もゴメンなのだが、叶うならば晴れで忙しくか、ゆっくり休むって事を知らないのか俺は、行き急ぐにも程が有る。


 夕飯を終えてのんびりだ、1日でゆったりしているのって食休みと寝ている時くらいだな、後は温泉くらいかね。

 しかし何処か頭の片隅は気を張っていると言うか神経を尖らせている、熊とか居るから当然と言えば当然なんだが気の休まる瞬間が無い。

まぁ眠れている時点で相当に図太い神経なのだろうが、それで先が尖るとなると大きな杭か、何時から俺の神経は攻城兵器的な物になったのやら、それでガラスとかみたいな脆さか、飾りにしても邪魔なだけになりそうで我が神経ながら全くもって厄介な物だ。



 今日もとりあえず天候は良しだな、雨が降ると予定が一気に崩れるから怖いのだが今日に限っては降っても良かったと言える、まだ四月にすら入ってないし日数的な余裕が有るからな、余暇を考えるなら1日無駄にしても良かったりする。

 雨と暇と条件的には変わらないのだがシェルター側はマジで何も無いからな、竹で何か作るにしても運んだ材料だけだと……シェルターの建材流用で1週間くらいは余裕で持つな、意外となんとかなると言うか昔の俺が頑張って運んだのが大きい、そのおかげで今から楽が出来ると言うのは本当に助かるが過去の俺の苦労の果てか、因果がいい方に転んでいるな。

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