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徒労が上々

 ストレス発散した所でチマチマは変わらずスピードは一定、本当に効果が有ったのかは謎だがストレスの許容量に空きが生れただけ良しとしよう、その分が既に埋まりつつある気がするのはちょっと困るがまぁ閾値を越えるまでの時間稼ぎはできた、とりあえず戻るまでの時間稼ぎができたなら上々だろう。

 早め早めに対処して芽を摘みひたすら布石を置いて行く、磐石になればなるほどに後々の余裕が大きくなりちょっとやそっとじゃ揺るがない、後はもう流れに身を任せるのみに近いがしかし流れの先に滝が有っても大丈夫なくらいにロープやらで上手く体を固定だ、時間が過ぎ去るのを止める事はできないしトラブルは呼んでもいないのにやって来るからな、ロープの結び方から結ぶ木まで完璧には無理でも深みに嵌まったくらいではどうともならないようにはしていく。

まぁ正解は誰にも解らない、それこそ神でないと未来を知って先んじて潰すのは不可能で、予想と予測と経験から最悪から1ミリでも離れるように動くしかないのだ。


 罠を編みつつ思うのはこれが必要にならなければ良いってのは二律背反と言うかトラブルも問題も無いのが一番良い、そのための用意をしているが使わないのが最高なんだよな。

 まるで自衛のために武器を持つが如くだ、どんな武器でも使わないのが一番でその日なんか死ぬまで来ないというのが最良なのと同じ様に布石も全て無駄になるのが良い、だと言うのに布石を打たないとダメってのは徒労としか思えないが徒労になるなら上々、もしもが起これば準備ができていようが最悪なのだろう。

徒労と必要の狭間で心を殺しながらか、そりゃあストレスも貯まるな、気付かぬ間にフラストレーション貯めてストレス貯めて、ジリジリと真綿で首を絞めるように追い詰められているとか墨巣さんもスッキリした顔で現れる訳だ、なんか納得してしまったな。


 昼飯は焼き干しを交換する意味でも焼き干しをメインにご飯、申し訳程度に新鮮な小魚の潮汁、まぁ代わり映えが一切無いメニューだな、まるで定食一つしかメニューのない定食屋のような、よほど自信が有るのか面倒なだけかそれしか作れないか、話題性だけで勝負しているか拘りか、まぁ俺の場合はそれ以外の選択肢が無いというだけなのだが。

 料理には多少の自信も有るし鶴子の事を排除して考えてもこの島にいる間に魚の捌き方に熟練の様な物が生まれてきている、特にウナギとかアナゴ、ウツボ、タコは素人に毛が生えたを越えて玄人との境い目、そんな言葉は無いだろうが灰人より玄人よりだろう、まぁタコは元から玄人に近いが。

ウナギとか施行回数が少なかったのに何故だかメキメキと力を着けている、とりあえず鶴子を黙らせる程度には綺麗に捌けるようにはなったと思う、流石にプロのそれには遠く及ばずだが目釘くらいは打てるようになってきている。

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