一気呵成に
止むのをずっと待っては見たが降り続けたな、もはや夜で夕飯も終えてしまった、降った時点で覚悟は決めているのだがそれでもあわよくばを願ってしまう、しかしそれは容易く消えて気付けば夜か、結局今日はお天道様を拝めずか、太陽にありがたみを感じるなんぞ農家の人と梅雨間で洗濯物溜まってる奴くらいかね? しかしそれにしても雨が止まないのは謎だな、朝だけとかがマジでない、気圧の関係とかなのだろうがもしかしたら南国だしその辺りも関係しているのかね。
スコールとか一気に降って止むイメージだが雨季なら長雨が当たり前の様な気がする、今が乾期なのか雨季なのかは不明だが半日雨が当たり前になってきている。
どうせなら夜とかの方がありがたいがしかし朝までに止むか心配で眠りが浅くなりそうだ、どう転んでも最悪とか雨はマジで悩みの種だな。
今日は薄曇りか、まぁ晴れ間は有るし大丈夫だろう、昨日の今日だから地味なトラウマが刺激されるが抑え込んで今日もまた漁から始めていくかね、とりあえず焼き干しを交換しないとだし今日明日が自由に動けるリミットだ、それを越えると引っ越しやらだ忙しくて動き回れなくなる、まぁ余暇とどちらがマシかは不明だな。
個人的には追い詰められる様に動き回る方が楽だ、何もしてない時間ってのはどうにも焦りしかない、逆に時間に終われるのも焦るが何かをしているという充足感は持てる、同じ様に焦るにしてもプラスが有った方がいろいろと楽だ、余計な事に頭を動かす暇も無い方が逃避かもだが逃げたくなる時の方が多い。
目的が決まれば後はそこに突っ走れば良いと言うのはかなり楽だが本当なら悩んでルートを考えたり行程を考えたりした方が良いのだろう、だがそういうのはサバイバルから離れてからだ、石橋を転ばぬ先の杖で叩きながら渡りつつも即断即決が求められるのも確かだ、ある程度の骨子だけ決めて安全策を取りつつも一気呵成にだ、ある意味で最もリスキーな手を打っているのかもしれない。
しかし思考は巡らせているし最悪の芽は摘んでいるから即断即決と言いつつ準備に手間をだ、遠回りしてでも目的を達成する撤退が基本的に許されないのは日常ではないな。途中で止めたと放り投げるのが難しい、あるいは中途半端で少し休むのが難しい、完成を急がないと後の俺が苦労しかしない状態だったし命にだ、死なないために死ぬ気で全力をだ、なんか堂々巡りに近いな。
全力を出してしかし生まれるのは小さく乏しい物でしか無いのが心折れそうになるがこの程度で折れるようならば島に上陸した瞬間にでも粉々にだ、歯を食いしばってかは不明だがここまで来たんだ、後は惰性だな。




