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賞味期限

 さて、考え事の間にそろそろ頃合い時間いっぱい、楽しい夕食のために漁の時間だ。

 見事なテクニックで海水をスルーし、魚だけを手に入れる、毎回こうだと良いんだがまだ安定しない、要は初めは大胆に後半は慎重に吸い出せばいいだけの話なのだが後半が何処から始まるのか解らないから困り者だ。

経験から来るだいたいの予想と手に持ったホースを通る微妙な水流と勘だけを頼りにやるしかない。


 本日も大漁だな、今日は焼き干しの処理があるから半分も食べないが、やはり新鮮な魚は良い。

 拠点に戻り、捕った魚を手際よく処理して串うちしていく、温泉旅館とかで出るような泳ぐように体をくねらせた形での串打ちなんてのも余裕でできるくらいには馴れた。


 半分は焼いて干し、半分は食べる、足りない分は炙った焼き干しでカバーだ、賞味期限とかは解らないが焼き干しの場合は5日以内に食べきりたい、そのまま天日干しにした場合は3日以内だな。

 いやもしかしたら常温でも1週間と言わず1ヶ月くらい余裕で持つかもしれないが、流石に実験する訳にもいかないしな、最悪の場合は寝込むかリタイヤかになる、そんな事にはなりたくない。


 とりあえず味や匂いにオカシナところはなく美味しく食べる事ができた、まだ残っている分は明日の朝飯だな。

 さて明日は定期報告の日になる、一応引っ越しは済んだし色々と進んでいて、今月の目標は達成したと言える。

来月の目標は薪干場の建築、ただし盛り土と柱と梁の建造まで行ければ上々であろう。


 テントの中に潜り込み、寝袋の中に体を入れチャックを閉めずに目を閉じる、暑ければ寝ながら勝手に蹴り飛ばすなりするだろう。



 目覚めると上に乗っていた筈の寝袋は消え、下に敷いていた筈の寝袋も一割程度が体の下から外れていた。

 むしろよく寝袋の上に体が有ったな、予想だと床に寝る事になっていた筈なのだが、寝相はそこまで悪くないらしい。


 朝食は焼き干しで漁の必要はなく、朝から薪運びになるな、残っている量からしてだいたい明日まで掛かるだろうし、のんびりと始めるとしようか。

 荷物の準備を済ましテントから外に出ると地面が濡れていた、最悪な事に昨日の夜中に雨が降ったらしい。

いや朝から雨じゃないだけ幸いと言えるか、まぁどちらにしても予定が大きくずれ込む。


 とりあえず朝食は無理としても夕食の分の薪は確保したい、積まれた薪から細い物を大量にピックアップして差ほど濡れていなく風通しの良い場所に並べていく、急激に乾燥とはしないんだろうが最低限使えるならそれで良い。

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