キノコ
少しばかり何もしない時間というのが欲しくてただボーッと何を見るでもなくじっと佇んでいたのだが罠とか作った方がやはり良かったのかね。
心にゆとりを持たせるのはかなり重要になってくる、特に終盤でドッシリと事を構える余裕が有るのと無いのじゃ当然ながら差は大きい一手損かもだが布石としては十分過ぎる程で磐石に固めて問題が起こっても対処の時に焦りが無いだけで問題が大きくなるのを防げるし問題が問題でならなくなるパターンも起こりうる。
ここで落ち着いたからという心の余裕はきっとプラスに傾くと信じたい、まぁ問題が起こらないのがベストだしそのための布石は何度だって打つが全ての芽を摘むのは目に見えているから出来るのであって目に見えないなら不可能だ、例えるなら欠片どころか粉塵だとても残してはいけない根を完全に排除する方法が無いようにだ、ザルとか使うにしてもおそらく土を掘り返しては竈とかで焼く方が手っ取り早い。
夕飯はタコに焼き魚、白いご飯、潮汁、相変わらず母なる海の幸に頼りっぱなしだが草とかキノコとか見付けても食えるかなんだよな、確実に解る野草山菜で何か有るなら問題ないが判断の付かない物はスルー安定だろう、キノコ等は特にヤバイのが多いからな、見た目ナメコとかでも毒キノコとか有るだろうし見た目も香りも松茸で毒とか有っても驚かない、そしてカエンタケだのドクツルタケだのを知っている身としては判別の付かないのを食うのは勇気とかじゃない、前者は天然の化学兵器のソレだし後者は死の天使なんて異名がピッタリとしか言えない。
どちらを食っても病院目の前でも多分死ぬ、胃を徹底的に洗浄してワンチャンである、なんなら小腸の一部と共に全摘しても助かるかは不明だ、と言うか助かっても後遺症残りそうなんだよな、間違いなく毒キノコの中でも猛毒のトップ5に入る二つだが前者は前に見かけ後者は近所の公園とかにも居たりする、公園で白いキノコ見付けたから食ってみたとかしたらあの世への旅路が待っている可能性が有る。
どんな罠だと言いたいが日本と言うか世界中の様々な場所に居る、キノコってジメジメしてたら押し入れでも育つからな、それが毒かどうかは不明として天然のキノコは判別付かないなら食わないが鉄則でキノコ取り名人でも間違うキノコとかもある、近所の爺さんとか数年に一度は搬送されてるくらいだ。
さて今日は温泉の予定だが天気はとテントから見る限り薄曇りか、まぁ問題ないかね、これなら休暇日よりの範囲内だろう。
とりあえず朝の動きを済ましてから向かうとして手早く食料を確保するとするかね。




