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自画自賛

 一画一画、真摯に彫るが物凄く地味だ、ひたすら地味だ、おそらく百回目くらいになるが地味だな、チマチマチマチマとナイフを動かして削っていく、文字とか柄とかパターンとか変わってもこれだけは変えられない、地味とチマチマとは彫刻の基本だろう、例外が有るとするならばチェーンソーとか使った彫刻だがあれはあれで細やかな技術必要な筈だ。

 と言うか重いだろうから普通のノミとか彫刻刀よりパワー必要な筈、切れ味はまぁ尋常じゃないくらいでミスったら肉が裂けるを越えて骨も一緒にスッパリかね。

想像したらゾッとするなんてレベルじゃないくらいグロいんだが、ゾンビ映画とかでしか見ないような光景になるぞ。


 まぁ俺とは流派が違いすぎる、一刀彫まではとりあえずなんとかはなるがチェーンソーとか絶対に使えない、扱える自信が全くない。

 細腕とかじゃないしこの生活で微妙にマッシブになってはきているのだがそれとこれとは別だろう、木を切るとかはできるだろうが彫刻なんぞできる筈もない、そもそもアレって免許とか要りそうなんだがどうなんだろうか? 手持ちの芝刈機とか草苅機とか電鋸と同じで必要無いのかね? 大きいのになると工業機械云々とかいう免許と言うか資格が有りそうだがホームセンターに置いてる小型のだと子供でも使えたりしそうだな。まぁ自宅の垣根を手入れしたりするのに免許取るのは面倒だし必要無いのかね? と言うか基本的にプロが求める物だろうから素人は買わないしそういうシステムが有るのか不明だがレンタルで事足りそうだ。


 刻の左上までは彫ったがこの辺りが頃合いだろう、キリの良いところと言うのがちょっと掴みづらいが一画をキリとしないとズルズル続けてしまう、チマチマとチマチマと続けて時間の感覚無くして気付いたら夜とか昔はけっこう有ったからな、その辺りの反省が今になって生きている。

 やめ時って奴をちゃんと理解できるようになった、そんな下らない事に喜びそうになるのは何でなんだろうな、自分でも意味不明だ、自画自賛にしてもみみっちいというか小さい、どうせ胸を張るならもっとまともなので張れば良いのに。

性分がそうなのか? だとしたらちょっと叩き直さないとだ、自画自賛が酷いのも考えものだが小さいのもまた考えものだろう、ほどほどが最良だ。


 夕飯はカワハギの炊き込みご飯に焼き魚、鯛めしならぬカワハギ飯はなかなかに良い出来だったと思うが針生姜とか三つ葉が有ればもっと良かったと思う、彩りや食感のアクセント、香り、それらが有るだけで別物だからな。

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