あの頃のように
1日使ってなんとか完成はしたが代わりに腰がヤバイな、明日は温泉だなでないと腰が死ぬ、地味に肩とか首とかもダメージ蓄積しているし回復挟まないとちょっと耐えられそうにない。
やはり丸太を椅子にするのは無理が有るのかね、昔は1日座り込んでもなんて事無かったが座布団とかだったし、それとも若さか? 俺まだ20代前半なんだがもう若さに想いを馳せないとなのか? 子供からしたら大人だし成人もしているがしかし老け込むような年齢ではない。
だと言うのに若い頃はなんて親父とかの年齢、いや30代相手でも笑われてしまうな。
しかし子供の頃の無尽蔵の体力無いのも確かだな、食料的や精神面の問題を加味しても回復も遅いし、来た当初やつい先月や先々月より無理はできなくなりつつだ、幸運なのは無理をするような状況にはなくまた残りの期間的に物資の余裕がかなり有るって点かね。
今日は気分を変えて鯛めしを焼おにぎりにしてから出汁茶漬けというかなり手間を掛けた夕飯にしてみた、たったそれだけだが豪華さが増すような気がして気分転換に良い。
何より食欲とか増進させていかないと食べるのも作業になるという祖母の教えに反する物になりつつ有ったからな、やはり食事は楽しくなくては、美味しいのはもちろんとして感謝や楽しみが無ければ魚や農家に申し訳がない、腕はそこまで振るえなくともちょっと手間を掛ければ少しは代わり映えもする。
やや曇ってはいても雨が降らないなら問題にもならないな、気にはなるがしかしどす黒い今にも降りだしそうな雲って漢字じゃないと思うしとりあえず漁やら済ませてから考えるか、まだギリギリだが腰も耐えられるし最悪降りそうなら温泉を延期するのも手だ、むしろ帰りに降られて一気に湯冷めして風邪の方が怖い。
残り一月で倒れるとか嫌すぎる、それが例え1日とか半日でもだ、もう病気で倒れるとか嫌だただでさえ一度は倒れた身、これ以上はできるだけ健やかにだ、まぁ名前に健の字入ってるしな。
名前負けしそうだが専門外とは言え医者の息子だし怪我病気はしても重体化はしなかった、捻挫くらいなら自分で手当てとかできるしそれが足ならテーピングだって可能だったりはするが今更ながら俺の技術って宝の持ち腐れと言うか教師が偉大すぎる、脚専門と言っていい医者にレストランのシェフに木工の鬼才の隠居後の趣味として竹工、これだけ恵まれれば非才凡才でも割りとどうにかはなるんだな。




