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荷物運び

 衛星電話の電池の残量を確認するがまだ充電の必要はなさそうだ、それでも無駄な電気は使いたくないし早々に電源を切ってしまおう。

 衛星電話をリュックの底に入れ、のんびりとシェルターに向けて歩きだす、やはりどうにも疲れが体を支配している、明日は完全とは言わないが休息日にしよう。


 シェルターの中の段ボールから使う物を選出してリュックに入れていく、服はもう全て運び込んだし、次は調味料をメインに細々した物を運び込もう。

 抱えた荷物の重さに辟易しつつ本拠地に戻り、疲れた体を鼓舞して魚を捕りに磯に向かう、明日は間違いなく筋肉痛と疲れで動きが鈍るな、さっそく塩を作れそうでなによりだ。

ホースで水を抜く間に竹筒を引き上げて中を確認する、今日は空だな、正確には小さな蟹とか海老とかが餌となる骨に群がっているが無視してまた海に沈める。


 作業を済ます間にそこそこの水が排出され、水面がかなり下がっているがまだ多い、鍋で掻き出して仕上げといこう。

 今日も大漁だな、どうやらこの磯は小魚達の隠れ家として機能しているらしい、こちらとしてはありがたい限りだな。


 やはり疲れが体を支配しているな、拠点に戻るのも億劫なくらいダルい、とは言えだ、帰宅しないとゆっくり休めないし食事も取れない、明日は休みにするのだからもう一踏ん張りといこう。

 なんとか拠点に戻り、なんとか焚き火を灯して食事を済ます、ここまで疲労感に取り憑かれるのは久々だな、それこそマトモに食事を取れなかった頃以来だ。

もう寝たいのだが今日はビタミン剤を飲む日だ、1日飲み忘れた所ですぐさま危険というような一晩眠って回復する筈の体力と体調は筋肉痛と倦怠感という形で顕現している。

 これはマジで洒落にならないレベルの疲労感だ、それでも行動しなければならない。

食料は干した魚が数匹だけ、一食ならまだしも1日は持たないな、海水を汲まないといけないし、頑張るしかない、とりあえず魚の確保と海水の確保で二往復『今日はそれだけで後は拠点で大人しく焚き火と対話するだけだ』と自分に言い聞かせる。


 さぁ、疲れを道連れにして漁の時間といこう、それこそ明日の分まで確保して、休息のための布石のための1日と思えば少しは気分も晴れる気がした。


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