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日にち

 疲れた体を鼓舞してテントに引きこもり、寝袋の中で静かに眠りに就いた。



 若干の筋肉痛があるが、まぁ誤差の範囲内だな、極端な身体能力の低下は無い筈だ。

 さて、本日も磯漁だ、もう海水とこんにちはするのは諦めと覚悟を持って相対する、対策とも対応とも言えない、我慢して耐えるだけというただの根性論。

だがある意味、正面突破とも言える、搦め手でどうにもならないなら正面から突貫するしかない。


 大量の魚と海水を手に拠点に戻る、そろそろ塩を作った方が良いかもしれないな、薪も容器も有るし、スタミナの度合いと相談してひどい疲れの残った日にやるとしよう。

 今日も大量の魚を手に拠点に戻り、一部を捌いて海水に浸けた後串打ちして木に吊るす、このまま夜まで放置すれば日干しの完成だ。

さて、まだ時間はあるし、とりあえず海水を汲み上げて塩を作るための用意を済ますとしよう。


 竹を適度なサイズに切り、これで海水を汲むためのバケツ代わりの何かと塩を容れるための容器ができた。

 とりあえず数日内に作業する事になるだろう、間違いなく疲れの限界が来るだろうし、使う機会は必ず訪れる。


 さて、まだ時間はあるし、場所の選定を済ますとしようか、とりあえず最低でも50センチは土を盛るとして、高さ2メートルは欲しいな、流石に背が届かないから足場もいるし、何より量を確保するためには規模を大きくする必要がある。

 かなりのスペース、多少の木々は無視して柱変わりに取り込んで良いとしても横2〜3メートル、縦1メートル、土を台形に盛るとして横幅は5メートルくらいのスペースは欲しいな。


 とりあえず拠点の近場でなければ意味はないし、拠点改造計画だ、無理矢理スペースを確保して、作業中の休息も取りやすい、中央に作るなら柱を無理にでも建てないといけないが端の方なら木に立て掛ける形の屋根は作れる。

 位置は今一度調整するとして場所もその他も決まったし、細かい場所の確認は後日で良いな、そろそろ昼食にしよう。


 焼いた魚を食べながら、次の一手を考える、引っ越しの次は薪干場の建築、それが済めばやる事はなくなるが、今はまだという大前提が加わる。

 残念ながらまだまだ時間は大量にある、正確な日にちは忘れたが11ヶ月後と半って所か、確認してみよう。

リュックの底から衛星電話を取り出し、電源を入れる、デジタル画面に標示されたのは5月20日11時48分の文字、そうかもうすぐ二回目の定時報告になるんだな。


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