保存食
寝ぼけ眼を引っ提げて川で顔を洗い、シャキッとした気持ちで拠点に戻る、軽くストレッチをして昨日から干してある魚を確認し、焚き火の用意をしてから磯へと急いだ。
ホースを使った水抜きを済まし、ウナギの頭と適度に切り分けた骨を入れた竹筒を海に沈め、鍋による水抜きで一気に魚たちを追い詰めていく、今日に関しては捕れなくても食料は確保できている。
だがまぁ、手に入れておいたほうが良いだろう。日々交換しながら古い物から減らしていくくらいの気持ちでいい。
手に入れた魚を成果に拠点に戻り、手早く焚き火を灯し、串うちした魚と干した魚の切り身を焚き火で焼く。
一夜干しから頂くが、感動とかはなく普通にスーパーとかで買う一夜干しだな、まぁ最後に食べたのが1ヶ月以上前だから記憶に絶対の自信は無いが。
とりあえず最低限の保存食が確保できるのは解った、問題があるとすれば専用の場所ではない事くらいだろう、それでもなんとかはなっているし、薪干場優先で良いだろう。
さて現状の確認から行こうか、焚き火を中心に北西方向に仮の薪干場、南側にテントと旧拠点及び磯と池に繋がる道、ここに薪干場と魚を干すための場所を加えたい。
とは言えだ、薪は風通しが良ければいいが、魚は多少の日当たりが欲しい、昨日は一夜干しと割りきって風通しの良さそうな木の枝に干したが、やはり日当たりは欲しい。
となれば方法としては木の枝を払いまくって日当たりを確保するか、もしくは近場で日当たりの良い池付近に作るか、まぁ後者だな。
さて、魚は先になるからとりあえずこれで良しとして、薪の方だな。
必要となるのは風通しと可能なら日当たり、それに雨を防ぐ屋根等だろう。
とりあえず日当たりの確保は難しいとして風通りは多少悪いとは言え無風という訳でもない、そもそも本格的な薪は1年は乾かす必要があるし、最低限使用できるレベルの物を確保できれば良いのだからそこまで神経質にならなくても良いだろう。
どちらにしても雨を防ぐための屋根が欲しいし、雨跳ねを防ぐために地面より高い方が良い、かと言って大量の薪を支えるだけの床は作れそうにないし、盛り土による高さ稼ぎが妥当だろう。
積み上げた土の上に薪を並べ、作った屋根で雨を防ぐ、と言うかついでに魚も干せる筈だ。
とりあえず屋根材と柱となる竹を大量に持ち込まないといけないし、何より今は旧拠点から薪を運ばないとだな、そこそこ量はあるし、今この拠点にある量も加われば相当分になるし月末までは余裕で持つ量だな。




