表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/1039

消毒

 昨日に比べてマシだが痛いは痛いし、浅い眠りを繰り返して夜が明ける。

 昨日よりは体中に走る痛みはマシだし、少しは眠れたが、やはり気だるさや眠気は有る、今日はあまり動けそうにないな。

流石に眠気やダルさの残る体を酷使できないし、力仕事はやらない方が良いだろう。


 とは言えだ、狩りに出なければ食料はないし、食料がなければ腹は膨れない、腹が満たされなければ力は出ない、自然の摂理だな。

 いや違うか、まぁどうでもいい、とにかく食料を調達して食事にしよう。


 本日の成果はタコと鰯が一匹ずつ、銛は相変わらず振るわない、そろそろ諦めて『俺が作ったのは銛ではなく武器です、動物に対抗するための手段です』と嘯いてみた方が良い気がしてきた。

 無駄に魚を突く必要も今はそこまで感じないし、別に良いだろうと心の中で悪魔が囁いている気もするが、やはりもう少しだけ足掻いてみたい、それでも駄目なら誘惑に身を任せよう。


 新たな拠点に持ち込む物を選定し、準備を済まして昼食の支度をする。

 茹でたタコと焼いた魚を食べ終えて、火の始末を済まし。荷物を背負い小脇に抱え森の中を突き進む。

若干だが下草がまた延びだしているな、やはり使わないとしっかりした道にはならないらしい、まぁ邪魔な枝が無いだけマシとしよう。


 久々に見るテントは後光が射して見えた、ようやく寝心地の良い場所での快眠を謳歌できる、流石に昼寝はしないが、それでも安心感は半端無い。

 さて、荷物を下ろして早速作業に入ろうか、まずはホースを少しだけ切る、茹でてみて変形しないなら良し、したら諦めて水洗いでお茶を濁すとしよう。

積まれた薪を組み上げて火を着け、中華鍋に水を張りお湯を沸かす。


 お湯が沸いた所でホースの切れ端を投入して様子を確認する、少なくとも即座に縮んだり割れたりはしないな、そのまま数分放置して箸で取りだし冷めるのを待つ。

見た目には変わらないし、問題はないだろう後は触ってみたり無理矢理壊そうとしてどうなるかだな。


 実験の結果、強度も問題なし、これなら定期的に熱湯消毒できるな。

 とりあえずシャワー部分を切りはずし、ホースを抱えて川に向かい、全体を水に着けて表面の汚れを流し、中に入った水を排出して通りの良さを確認しつつ中を洗う。

変な虫とか泥とかが出てくるといった事もなく、水を通す事数回、だいたいこんな所で良いだろう、後は熱湯消毒で十分だ。


 ぐるぐる巻いてロープで固定し、多少冷めたお湯に沈め、すぐに新たな火を炊いて放置する、もしかすると形がある程度固定されるかもしれないがこうでもしないと全体を消毒できないしな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ