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寝床

 一見してゴミの山であり、注視してもやはりゴミはゴミである、例えばタイヤに木に竹、ロープに網にブイ、その他何故これがこんなところにと言いたくなるような物が乱雑に現れてくる。

 ゴミとかゴミとかゴミとか、使える物とか、後ゴミとか。

そして、ようやくと言って良いだろう、ようやくグルグルと巻かれ先にシャワー部分が着いた、庭植木にの水やりする時に使うアレが有った、正式名称なんだっけな。


 とは言え、流石に長過ぎるしカットして使う事になるな、余った分はまた何かの時に使えるだろう。

 さて、手に入れるべき物は手にしたし拠点に戻るとしよう、今日はまだ往復するほどじゃないが、それでも一抱えはある。

まだ時間は有るし、とりあえず作業を済ますとしよう、と言っても壁を作るだけだが。


 ようやく三面と半分が埋まる、残る部分は入口として認識すれば良いだろう、奥の方に入り込めば泥や雨の跳ね汚れからは守られる。

 とりあえずは良しだ、元々が壁を作る気もあまり無かった訳だし、さてシートの乾き具合は完璧、後は床に敷けば多少は寝心地もマシになる筈だ。

さて一通りの作業は済んだし、そろそろ漁に出る事にしよう。


 本日も水を掻き出す作業を行う、残念ながらホースはまだ洗えていないし使うのは無理だ、頑張って手動で水を抜くしかない。

バシャバシャと水を掻き出して、逃げ場を失った獲物を捕らえる、終わりしだいまた次の潮溜まりへ向かう、また水を抜いて獲物を探し、ひたすらその作業を繰り返す。


 本日の成果は鰯が二匹、久しぶりの極貧夕食だな。

 竹筒を回収して拠点に戻り火を用意しつつ魚を捌く、適度に火が強くなった所で串打ちした魚を近付ける。

魚の焼き加減を調整しつつ明日の予定を決めておこう。


 とりあえず明日は朝は漁を済まして、それから移動、次いで拠点予定地の整地だろうか、ああ先にホースを洗わないといけないし、耐熱処理の確認のために一部をお湯に浸けたり、作業は山積みだな。

 そろそろ良い感じに焼けたようだし、頂くとしよう。

元々鰯はあまり好んで食べるような魚ではなかった、節分の時か魚が他の魚がバカ高い時に買うくらいで、食べる時もたいていは梅煮だが焼いた物もまた旨い。


 さて、シート一枚で寝心地がどれだけ変わるか、クッション性は薄いながらも多少はあるらしく、昨日に比べれば天地の差だな、少なくとも寝転がって数分で体に痛みが走る事はない。

 これで少しは熟睡に近づきそうだ、まだやや硬さは感じるし、凹凸は感じるがかなり楽だな、昨日のように延々と浅い眠りと激痛を繰り返す事はない筈だ、少なくとも頻度は下がる。

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