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甘味の暴力

 目覚めて何時もの如くストレッチやらを済まして漁に向かう、今日も今日とて警戒網の整備だが運が良ければ明日を待たずに終わらせる事は可能だろう。

 丁寧にやっても問題が少ないなら掛かる時間は短くて済む、漁の時間はずらせないから後は間に合うかどうかだ。

まぁ急ぎではないからゆっくりやれば良いし明日に持ち越すなら午前中は温泉とロープ確保に動けば良い、期限にしてもせいぜいクリスマスには一通り終わっていれば楽かなって程度だ、締め切りが決まっている訳でもない。


 漁は済んだが成果はかなり少ない、久々に解りやすいリバウンド期だがここまで少ないのはシェルター以来かね、一人でも八分目に届かない、とりあえずここのところ雨やらでご無沙汰だった米で量を確保するとして缶詰も開けようか、新たに届いたのも有るがパイン缶とか一度も食べてないし。

 昼まで作業を進めて目標に届かないと言うか予想の範疇ではあるが概ね前半と同じくらいの頻度で絡んでいたりロープが緩んでいたりでこの調子だとおそらく一割か二割くらいは残るだろうな。

焼いた魚とご飯、それにパイン缶でお昼を済ませる、この甘酸っぱさも半年以上ぶりか、懐かしさで泣けてくるな全く。


 シロップまで水で割って飲み干し糖分を体の隅々まで行き渡らせる、米や魚の甘さ以外となると久々だからな、しっかりと血肉に変えないとだ、疲れた時には甘い物が良いとは親父でさえ言っているし少々取りすぎていたとしてもこれからの作業で消費してしまう。

 むしろ甘い匂いに誘われて動物が寄って来ないように空き缶をしっかりと洗って密封する事の方が重要だな。

少しばかり時間を掛けて空き缶を処理する、多少の遅れは出るがどうせ今日中には終わらないのだし全く問題はない、諦めてしまえばそれで終わりかもだが今回に関しては足掻いた所で結果は変わらない、諦めは悪い方ではあると思うがそれでも時間を考えれば答えは一つ、そこから目を剃らす程ではない。

仮に間に合う可能性が有るとするなら警戒網に全くと言って良いくらいに問題が無いって可能性だけだがそこまで楽天的に考えるのは如何にポジティブな奴でも無理だろう。


 一通り作業を済ませてもう夕御飯時だ、結局三割程が残ったがまぁ予想の範疇だろう、停滞していないなら良しだ。

 とりあえず今晩は明日の予定を組まないとだな、ロープだけの壁か、それとも布とか使うか、竹の壁作るか考えないとだし。

夕方の漁もやはり少なく米で嵩まし確定だな、何気に二食続けてご飯とか初めてな気もするがソレだけ量が少ないって事だ、全くもって喜べないし色々と注意が必要だな。

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