定期的に
とりあえず片手だけでも見付かっただけマシだと思おう、少なくとも左手は守られるし墨巣さんに関しては一気にでは無いにしても根治の目処が立った、それに次の機会でおそらくは揃うからな、遅いか早いかでしかない。
個人的に早い方が助かるし既にダメージは大きいからなんとかはしたいのだが無理は禁物で残念ながら綺麗なのが流れ着かない限りはどうしようもない、残念ながら品揃えに口を挟めないしどう頑張った所で片道1時間と少し、潮の満ち引きの関係で新たな品揃えに1日、それも毎日必ず流れ着くという保証はない、細々したものは流れ着いても目的の物に関しては1週間か一月か、はたまた半年か1年か、それは神のみぞ知るという奴だ。
合流した墨巣さんと共に少し川を遡り森を抜けて焚き火ポイントを目指す、途中で薪を拾いつつになる上に遠回りだがルート上の薪を減らせてポイントの薪が増える、急ぐわけではないのだが無駄はなくしたいという二律背反の結果がこの微妙な遠回りとちょっとした作業でなんというか難儀な性分だな。
馬鹿正直に真面目に真摯に取り組んでいるかの如くだがその実は単純に怖がりなだけだ、後々で時間や薪が足りなくなるのが怖いからというだけでともすればネガティブと紙一重なだけだ。
だがそのくらい慎重で怖がりなくらいでちょうど良い、調子を上げるのは良いが乗ってはいけない、蛮勇に走って取り返せないミスをしようものなら、ミスだけならまだしも怪我でもしたら最悪だ。当然ながらこの島には病院もコンビニもないんだ、俺と墨巣さんの二人ボッチ、手助けも無い地味な一手だし地道な一歩だが何時かはこの一手が一歩が大きな物になってくれると信じよう。
昼食を挟んで拠点に戻る、とりあえず体の汚れは落としたし疲れも少しは取れた、ついでに薪の補充と手袋をゲットしてと成果は小さくはない、さて午後からは何をしようかね。
のんびりと拠点まで戻り早速作業を探し出す、残念ながら拠点回りだともうすべき事は何もないからな、とりあえず鳴子のチェックでもするとしようかね、集中しても少なくとも数日掛かるし合間合間を見ながらならもっとだ。
まぁそれなりに暇はもて余しつつあるからあっという間に片付けてしまいそうでもあるのだが。
とりあえず最も内側の警戒網の大半をチェックして修復まで済ませてしまう、どうしてもロープの位置がズレてしまうからな定期的に貼り直す必要は有る、一月か二月辺り先でまた作業で暇を潰せるが安全を考えると全く喜べないな。
かと言って対策も定期的なメンテナンスくらいしかない、まぁ直せないとかならまだしも肉体労働でどうにかなるのだから安いものだろう、替えが無いとかならどうにもならないからな。




