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 さて時間はまだ少しだけ余裕が有るし、作業を済まそう。

 数枚の木の板に穴を空けて柱に括り付ける、壁にしては全く足りないがそれでも壁は壁だ。

一面の下部しか埋まらないが少なくとも雨による泥はねを防げる、今は地面より一段高いだけだしな。


 後は一斗缶に穴を空けて簡易竈とかにしたいのだが、少し時間は足りない。

 まだ時間は有るがやる事もないし小休止としよう、基本的に動き回っているし、ゆっくり休む事なんてあまり無いのだが、どうしても干潮の時間だけはどうにもならない。


 さて本日も狩りの時間だ、今日は久々に食料確保率が低い磯での漁となるが、変わりに貝と蛸が多く捕れる。

 はてさて、今日は何が手に入るかお楽しみだ。

久々の磯は相変わらずの広さの入り江型、この水底には大量の蛸が隠れ潜んでいる、久々に魚以外の食事を楽しみたい事だし、手に入る事を願うとしよう。


 水を抜いて食料を探し出す、成果は魚に貝に蛸、素晴らしいねまったく。河豚と謎の貝とヒョウモンダコじゃなければ最高だったんだがな、いつから毒持ち生物のメッカになったんだ。

 とりあえず河豚と蛸は仕止めて海に流しておこう、貝に関してはノータッチで蹴り込む、見た目的に食えそうに無いし。

さて、気を取り直して次の潮溜まりだ。


 本日の成果はゴンズイ二匹にハゼが一匹、蛸が一匹とこの磯では珍しい事に大漁だな、持ち帰って早く調理しよう。

 火を起こして串刺しの魚を焼きつつ、中華鍋で蛸を炒める、そう言えばになるが木の板をまな板にするべきだったな、今の今まで平たい石という微妙な物をまな板代わりにしていたが、持ち運びには向かないしそろそろちゃんとした物を用意すべきだ。


 久々の蛸はコリコリした食感といい醤油の風味といい、なんとなく真新しさを感じてしまうが、ほんの1週間前くらいは日常的に食べていたんだがな、やはり久々に食べると違うらしい。

 魚の方は変わらずの薄い塩味、スダチとか搾りたくなる感じだ。


 さて食事も終わったし、寝る前に明日の予定を決めるとしよう、と言っても今日と変わらない、朝起きて漁をして漂着物を拾い、昼食を食べて漂着物を拾い、漁をして夕食を食べる、文字にすれば三行で足りるだろう、だが実際はかなり大変だ。

 とまれ、明日にならないと行動はできない、それこそ雨に降られれば予定は全て帳消しになるしな。

いずれにせよ、どちらに転ぶにせよ、どうなるにせよ、明日は明日の風が吹くというし、明日は明日の風と戯れよう。

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