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偉業

 手早く漁を済ませて夕飯を終えて片付けと明日の準備も済ませていく、もはや流作業に近いくらいに洗練されているがそれでも2時間に近いくらいは必要となる、どれだけ短縮しても漁で30分は必要で調理はざっと1時間、片付けとその他に2~30分、多少は前後するがこの範囲に収まってしまう、これ以上短縮するにはもう機械化とかしないとだな、あるいは頭数を増やして分業化だが人を増やしたくないし俺も墨巣さんも分身の術とか使えないからな。

 道具を使ってなんとかする段階も既に踏み終えているし動きにも慣れて無駄も無い、漁にしても調理にしても短縮は不可能だろう、半年も掛ければ零からでも馴れやら道具やら揃う物なんだなと今さらながらにシミジミ思ってしまう。

半年前まで無かった道に建物、橋、途中から墨巣さんが加わったとは言えこれはかなり凄いんじゃなかろうか、十五少年とかロビンソンとかのサバイバル物小説クラスの偉業かもしれない。

ただ前者なら十五人で後者は一人だが数年だったか、二人でここまで開拓となると自伝とか書いたらサバイバル物の新たな金字塔に・・・・・・なる筈もないか、幸いにして登場キャラクターは俺を含めてかなり濃いしドロドロの事件も有るがそれを文字にするだけの文章力は俺にはない、かと言って誰かに書いてもらうにしても話を上手く纏められる自信は無いし何より墨巣さんの問題が有る以上は絶対にこの島の内外で起きた事は他者に話せない、仮に書くとするなら俺が爺になってからだろう。



 延びをした瞬間に背中がツルという物凄く最悪な目覚めだ、しばらく動けずに痛みに耐えるしかないのが情けなくて仕方がない、運動どころかストレッチする前から体を痛めてどうするんだという話で物凄くオッサン臭い、幾らなんでもそこまで年老いていないどころか世間一般で言うところの若い世代真っ只中だぞ、マジで情けないな。

 痛みが引いてきたところでなんとか起き上がり、身長に体を動かす、下手に捻ってこれ以上悪化とかゴメンだからな、とりあえず今動かせる限界を知っておいた方が良いし耐えられなくはないにしても痛みがない方が精神的に肉体的に負担がない。

一通り体操とストレッチを終えるがほぼ痛みはないし再燃する気配もない、どうやら一瞬だけの痛みだったらしく幸いと言えるだろう。


 何時ものように漁を済ませて多少の小魚とタコを手に入れる、今日の予定だと朝飯が食えるな、手早く済ましてシェルターに向かうとしようかね。

 タコの炒め物とカワハギの胆和えを美味しく頂いて焼いた魚を干場に吊るしておく、後はお弁当を持って出発するだけだな。

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