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塩の使い道

 墨巣さんと手分けをしてあっという間に交換を済ましてしまう、さて残った古い竹は適当に切り分けて埋めておけば良いのかね、それとも転がしておいた方が無難か、普通に考えれば埋めれば何時かは腐って肥やしになるだろうが数年は持ちそうだよな、まぁそれで困る奴もいないし埋めた方が後腐れ無いか。

 とは言え新たな穴を掘るのも面倒だしごみ捨て用に掘った穴に入れておこう、彼処には魚の骨やらちょっとしたゴミやらが腐りながら待っている筈だ、いい感じに微生物とか増えてるだろうからカビた竹でも問題なく分解してくれるだろう。

まぁ随分と前に思ったがこの島の微生物事情は悪いから時間は掛かるだろうが最終的には土に還るだろうし少しずつ改善はされていると信じたい、少なくとも長らく持ち込まれていない類いの物が持ち込まれたのだし少しは繁殖してくれた筈だ、最低でも腐葉土を作る事ができる程度には微生物もいるらしいし早いか遅いかでしかない。


 お昼休憩を挟んでとりあえず塩かね、今からシェルターの掃除に行っても帰えれなくなるだけだしこの時期にあの吹きさらしで寝るのはゴメンだ、それに何より向こうの磯だと二人分の食料確保は難しい、罠を張っているならまだ可能性も有るがそうでないのだから期待すらできない。

 焼き干しで補うにしても限度は有るし無駄に体力を消耗したくもない、大人しく近場から済まして行くが吉だろう。

明日にでも使うとか言うわけでも無いのだ、のんびり作業したところで問題はないしショートカットしても片道40分、まぁ整備してないから海岸線を歩くのと同じくらい、いや夏場じゃないし少しは早く到着できるだろう。

まぁそれは明日の事だ、とりあえず塩作りからだな、薪と同じく消耗品だし有って困る物でもない、タコのもみ洗いに燻製にと使う量は増えているしな、薪もまた消費が激しいが半日ならまだマシだ、増やした分を全て減らすなんて事はないし次の策としては枝打ちとかで増やすくらいだが幸いにして木は見渡す限りで手頃な枝となれば探すまでもない、ただ太さ的に木を切り倒すのと比べて微妙で割って乾燥を促進となると火を維持するのが大変になる。

太ければその分だけ燃える時間は稼げるからな、離れる事は少ないが離れる時に新たな火種を作る面倒が省けるからある程度保持していたい、後は調理の時に火力の維持が楽になるんだよな。


 数時間火を絶やさず維持してそれなりの量の塩が手に入った、これだけ有れば少しは贅沢に使えるが使う用途と言えばタコの滑り取りくらいかね、調理に贅沢にとか味を損ねて高血圧には毒という以外で得られる物なんてない、夏場じゃないから塩分を多めに取っておいた方が良いなんて事もないしな。

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