記憶を頼りに
カオス思考の連想ゲームの果てに薪の補充量が増えたが必要な事と考えれば時間と体力という問題を含めても面倒とは言えない、もしかしたら世紀の暖冬で不必要で無駄になるかもだがその時は春先まで補充の必要がないと喜べば良いし暖冬の気配なんて微塵もない、少なくとも南の島の此処で普通に寒いなと思うくらいには冬を満喫している訳だし雪は見れないかもだが寒さはそれなりに感じるだろう。
さて、とりあえず朝の漁からだ、薪の確保とかいろいろと問題の洗い出しも大切だが腹が減ってはなんとやら、機を逃せば漁もできないしサクサク済ませるとしよう。
ゴンスイが久々に捕れたな、最近はほぼハゼで物足りなさを感じていたが捕れるだけ良いと考えないとだ、仮にシェルターなら冷たい海水に濡れながら貝を捕る訳だし魚だけでそれなりの量が捕れる喜びを噛み締めよう。まぁ濡れない訳ではないからどちらにしても冷たい海水とはお友だちにならないとなんだが長い付き合いと短い付き合いなら後者の方が良い。
さて、昨日のつづきからだがおおよそ30メートルに届かないくらいだったか、マーキングを忘れたから記憶を頼りにだな、木しか残ってないから意味無いか、とりあえず27~8辺りから始めれば二度手間だが間違いないだろう。
森をひたすら歩き回ってようやく適当な太さの一本を見つける、大木に日の光を遮られるだろうに懸命に育ってきたところ申し訳ない限りだが切らせてもらう、とりあえず斬り倒すところまでだがこれで当初の予定量は確保できる、まぁ増量したから切り倒したら小細工を済ませてお昼休憩を挟んでまた探索かね。
鋸と斧で切り進めて倒す方向を調整しつつバキバキと音を立てたならすぐさま離れる、木の伐採も何度も行えば慣れるんだな、まぁプロから見たら危なっかしくて仕方がない動きだろうがそれでも今のところ大事には至っていない。
まぁ慣れた頃が最も危ないと言うしここらで一度リセットして慎重にだな、まぁ今リセットしても次の機会は探しだしてからだ、やや気が早かったかね。
とりあえず倒れた木に小細工として皮を剥いで適当に切り分けて乾燥を早める、これでほんの少しばかり早く乾く筈だ、それでも2日は放置だがその間にいろいろとやる事もある、あっという間の48時間だろう。
一通り済ませて一度拠点に戻りお昼休憩を挟む、夕方までに次の木が見付かれば早ければ今日、遅くとも明日には斬り倒せるし上手く行けばやりたい事を幾つか潰せるな。




