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整地

 本日も昼食は醤油無しのお刺身という残念さ極まるメニューだ、しかも魚は名称不明の小魚、今さらだがよく腹を壊したりしていないな俺。

 さて、やるべき事は山積みだ、足元は所により悪いがありがたい事に土の地面は少なく、泥の重さはそこまで感じない。


 まぁこの辺りは腐葉土と岩場が大半だ、土は少ないし見ただけで判別できる程度には解りやすいし、仕方ない場面を除いて近付かなければ良いだけだ。

 さて、拠点予定地は変わらずの様子で安心する、1日2日で変わるような物では無いが、雨で大きく姿を変えるようなら拠点には向かない、ある意味では確認ができて良かった。


 さて、今日は周りの木の枝を払い、切り株の除去だな、まぁ焚き火とテントの場所だけを整備できれば良い訳だし、引っこ抜く切り株は三つくらいか、全て細木だし大した手間ではないだろう。

 根というのは非常に深くまで張り、幅広く、細い糸のような物からロープのような物まで太さも様々だ。

いやはや、一本がやっとこさだったな、途中から根を残して幹の根本だけを除去すべく動いてもコレだ、明日も切り株との格闘に従事するしかないし、掘った穴を埋める時間もある、引っ越しまでの時間がさらに増した、まったくもってままならない。


 さて、食料確保の前に薪の様子をを見よう、細枝だけでも乾いていれば最低限は使えるし、上手くすれば湿気った薪に燃え移らせる事も夢ではない。

 乾いた枝は数本、これでは火は使えそうにない、干しておけば良かった、乱雑に積み上げるのではなく広場の中心に細い枝を置いておくだけでも結果は違った筈だ。

とりあえず今からでも干しておこう、狩りを終わらせるまでの1時間で少しは乾くだろうし、数本でも乾いた枝が増えれば生乾きの物から薪へとランクアップしながら火を維持できるかもしれない。


 森を抜けて磯までのんびり歩く、このルートも近い内に広げなければ薪干し場の材料となる竹を運び込めないな、とりあえず今月中の目標としておこう。

引っ越しも有るし、建築は早くて今月末、おそらくは来月に入ってからになるだろう。


 磯に到着し、鍋を両手にバシャバシャと水を掻き出していく、腰を落としてひたすら腕を動かし、鍋で汲み上げた水を投げ捨てる、夕食のためには魚の逃げ場を無くして確実に救い上げる事ができるまでは水を抜かないといけないのだ、必死になりながらとにかく一滴でも多く水を掻き出す。

 疲労の代わりに手にした成果は大量の魚で、相変わらずの変換効率の良さに感謝する、前の拠点じゃ良くて数匹だったからな、ただし蛸は今まで見ていないが。


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