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千本ノック

 久々だったから不安だったが体は案外覚えているもので炊き上がりは完璧だな、まぁ薪の消費は馬鹿にならないが必要経費と割り切るとしよう。

 どうせ数日中には補充するのだし構わない、それこそ中途半端で終わっている木が二本も転がっているのだ、今日消費した分には足りないにしても追加で作業を続ければ生み出せる程度の量だ。

まぁ探索含めて数日は必要だが月末までは掛からないだろう、仮に掛かったとしても困らないしリミットは有るには有るが普通に消費する分には数カ月先だ、仮に今日と同じレベルで薪を消費したとしても来月までは余裕だろう。


 美味しく夕飯を食べて塩をソレなりの量補充する、最近の消費量だともう1日くらいは作業したいな、レッドライン手前だったせいで補充しても心許ないと言うかイエローライン一歩手前くらいにしかなっていない。

 やはり連日の塩作りが必要だろう、安全圏に踏み込まないと厳しい物があるし最低ラインとしてイエローラインが遥か遠いくらいじゃないと安心できない。

物によっては最低ラインが最高ラインだが今回に限れば最低ラインは最高ライン手前となる、何事にも例外は有るって事を改めて考えてしまいそうだが瑣末過ぎてな、これが真理の一つならもう少し大きな事柄で気付きたかった。



 やや体に残った疲れがジリジリと焦げ付いている感じがするがまぁ問題無いレベルだな、とりあえず昨日と同じく塩作りに集中するとしてだ、とにもかくにも先ずは漁だ。

 ストレッチに水の補給、薪の補充を済まして漁に向かう、何時ものようにホースで水を抜きつつ篭の仕掛けを引き上げる。

タコが二匹か、まぁまぁだな、さてお次は水抜だ、バケツで一気に水を抜いて潮溜まりに残った魚を掬う、ついでに竹筒に海水を溜めておく、上澄みだけ注ぐために待つのも面倒だし省ける手間は省いてしまえ。


 今日はガシラにオコゼと見た目が刺々しい魚ばかりだな、これだけ多いと他の魚が近寄れそうにない、少なくとも俺が魚なら近寄らないな。

 流石にハリセンボンは居なかったがかなりの量が捕れたな、とりあえずヒレを外すとして小さいのを適当に捌いて仕掛けに入れておこう、これでまたウツボとか入ってくれないかね。

なんだかんだと言いつつウツボは俺が好きな魚トップスリーだからな、初めて食べたのは鶴子が釣ってきた時だがあの衝撃は今でも忘れない、ネットで調べて捌いてテンプラにしたが旨かったな。まぁ鶴子に言わせれば面倒な魚らしいが俺に言わせればハモ千本ノックの方が面倒だった、おかげで骨切りできるようになったが料亭とかで働いているわけでもないし無駄スキルだよな。


 魚が入ったバケツを墨巣さんに押し付けて土鍋に上澄みを入れていく、後は墨巣さんが戻ってくるまで注ぎ続けるだけだ。

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