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ど忘れ

 少しは心のモヤモヤも晴れたが体のダメージはそのままか、心因性ならマシになるかもとか思ったのだが流石にそこまで簡単ではないか、ままならないなクソッタレ。

 まぁ一気に問題が片付くとも思ってはいなかったがこの程度の小事は一度に終わらせたかった、正直に言って残念他ならないが焦燥するような事はないようにしよう、少々の事で打ちのめされているようでは鬱まっしぐらだしな。


 ・・・・・・困った事に悪癖がまた顔を出したな、小事と正直、焦燥と少々、韻を踏むにしてもあまり上手いとは言えないからブランクかね、最近はトンと顔を見せなかったからようやく黒歴史による弊害と後遺症が消えたと思っていたが、本当に人生はままならないな。

 高田家嫡男の幸運を持ってしても上手く行くとは限らないってのは重々承知していたつもりだが認識が甘かったらしい。

あの喜一ですら上手く行ったとは言いがたいのだから天運を持たない俺が人生という険しくも美しい山に対応できる筈もないか、まぁ普通の人と違って転落したり道を間違えるリスクは相当に低いってだけでも喜ばないとだ、オカルトとはいえ持っているというのはソレだけで財産だしプラスだからな。

人生というのが生まれ持って成長の過程で手にいれたカードだけで戦うゲームなのだとしたら俺の一族は生まれた瞬間からレアなエースカードを持っている、例えば幸運、例えば人脈、例えば資金、後ろの二つはともかくとして幸運だけはどうしようもない、その時その時ではなく総合的に恒常的に運が良いってのはジョーカークラスのチートだろう。


 戻ってきた墨巣さんと共にひたすら何をするでもなく虚空を見つめる、もはや何かをする気も無いが時間が来たら漁に行かないとだ、あぁそう言えば焼き干しの交換忘れてたな、今晩からでも片付けていこうか。

 片付けると言うのも違うか、交換していこうというだけだし、片付けるというと外聞が悪いと言うか、忘れていてしまった分だけ物凄く罪悪感が強まってしまうようだ。


 あぁ、忘れていてたと言えば報告も忘れていたな、報告したところで改善はしないし状況は全く変わらないがこの数日で幾らでもできた筈の事すらできていない、どうやら俺の精神は相当に追いやられているらしい。

 えーっと、5日前くらいだったか? なんとなくもっと前のような、或いは昨日のようにも感じるが時間の感覚も壊れ気味らしいな。

まぁ何にしても晩飯が終わったら報告しておこうか、後はまぁ先輩が居ない事を切に願うって感じかね。

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