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自己否定

 漁を終えて作業開始だがダラダラは全く抜けていない、墨巣さんの方も似たりよったりだが俺に引っ張られてなのか合わせてくれているのか、さてどちらかね? まぁどちらにしても遅れるという事実だけは変わらない。

 本当にままならないし上手く行かない、そういう日も有るさと開き直る気分にもなれないってのはやっかいな事この上ないな。

自分にか、それとも状況にか、まぁ自分にだろうが、侮蔑と軽蔑と罵詈雑言を吐きたくなる、あぁ高田健太お前という奴は全くもってクソッタレだと。


 昼まで頑張ってもう一歩二歩か、まぁ夕方までには終わるし少しばかり休息も可能か、悪くは、いや悪いな、本来なら昨日には終わっていてもおかしくはなく長引いても既に終わっていたのだから。

 ため息ばかりで全くもう憂鬱だ、だがとりあえずそれも一段落と思えば気分も違う、次の一手を前に休息も必要だろうが一新はできる、これから上がり調子にしていけば良いと考えよう。

腹が満たされた所で小休止だ、少なくとも食後30分は大人しくとは親父だったか祖母だったか、もしくは健康系の番組かだな。


 腹が落ち着いた頃を見計らって作業を再開する、残りは少し、ダラダラとでも進めてしまおう。

 ロープを張って鳴子を設置してを繰り返してようやく一周だ、これで一つ問題が片付いたが根元的には残ったままか、対処療法にしても厳しい、自棄酒を楽しみたい気分だが酒も無いからな。

酔って忘れられたなら少しは違ったが料理酒と味醂じゃあ強くはないにしてもソレなりには呑める俺は酔えないだろう、と言うか酔うまで呑めるような味でもない。


 少しは余ると思った鳴子だがきれいサッパリ無くなっているな、まぁ墨巣さんの方の進捗具合にもよるが追加で作るにしても余るにしても片手で足りるだろう。

 とりあえず手伝いに向かうとしてその後はひたすらボーッとするか、いやそれより罵詈雑言を母なる海に受け止めてもらうとするかね。

そう言えば海のバカヤローとか夏のバカヤローとかは言った事が無かったな、まぁ思い出したところで時期を大きく外してしまっている、そろそろ中秋の名月とかの時期だからな、まぁ気温的には冬模様に近いが寒気の関係かね。

南国だというのに夏の暑さくらいしか醍醐味がないというのは残念過ぎる、冬でもそこそこ温暖ってのを予想していたのだが地元にいた頃よりは暖かいとはいえソレほどの差を感じない。


 崖の上から叫んでストレスを発散して墨巣さんと交代する、流石に罵詈雑言を聞かせる訳にはいかないし聞くのも嫌だ、なんとなく互いに遠慮して距離を取ってからと言うのが無言での共通認識となっている。

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