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暇潰しの手慰み

 しかし竹篭もボロボロだな、中で魚とか暴れまわったのと潮に揉まれて岩とかにぶつかって使えはするが壊れるのも時間の問題って感じだ。

 そろそろ地道に暇な時間とかに編んでいた物と取り替えるかね、ついでにロープも替えようか、それなりのペースで取り替えてはいるが何代目になるのか解らないこのロープもそれなりにボロボロだ。

まぁ元が拾った物だから仕方がないのだが次の物に交換といこう。


 拠点に戻り手早くロープを解いて竹筒をチェックして問題が有るものは交換する、こっちは切るだけだから作るのは楽だ、竹篭はそれに集中しても2日は必要になるからな、まぁ地味に作って予備が一つと製作中が一つ、今日は暇潰しにまた一つ作ってしまうとしよう。

 編んで編んで編み込んで筒と蓋を完成させて合体させる、後は交換するだけだが古い物はどうしようか、そのまま捨てると中に何かが入り込んで巣にするかもだが地面に捨て置いたコレを巣にってサイズ的にはネズミくらいかね。

とりあえず拠点の外に転がしておけば何かが使うかもだし時間と共に風化して何時かは土に帰るだろう、使ってるの竹とロープくらいだしロープは残るだろうがそれは仕方がない、まぁこのロープが感触や見た目に反して化学繊維とかではなくて麻紐とかなら話は別だが。


 テキパキと追加で竹を加工して新たな筒を作っていく、作れる時に作っておかないと壊れた時に困るからな、空いた時間があるならチマチマとだ。

 まぁ飽きたらチェスとか別の作業に逃げるのだが。


 昼までは編んだが少しだけだな、基本的に根気よく続ける作業だから仕方がない、集中して作ったとしても2日か3日は使わないとだしな。

 昼食を済ませて残りはのんびりで過ごすとしようか、無理や無茶をしている訳ではないしても風邪が治ったばかりの身としては作業に従事しすぎるのもどうかと思うしな。


 なんと言うかこうして外で座っているだけで随分と心が楽と言うか、洗われるようと言うか、テントに込もっていたせいか解放感が凄いな。

 風に吹かれているだけで、流れる雲を見上げるだけで、サワサワと鳴る木の音を聞くだけで癒されるな、まぁおそらく1時間かそこらで飽きるだろうが。


 一般的に大自然と言って良いだろう光景を見続けて半年以上、その最中に生活して同じく半年以上、辛い事も有ったし大変な事も有った、慣れているとは言え自然が相手だとイレギュラーは起こるしトラブルだって起こる、なんなら舞い込んでくるし、そうと知らずに踏み込む事だって有るだろう。

 だが、だけれども、これはあまりにも予想外だし酷すぎる。

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