僅差
微妙なところで俺の負けか、後数枚の差だったが負けは負けだ、まぁ勝っても負けても何も生み出さないし喜べないし悔しくもない。
少し墨巣さんに待って貰う中で最後の数枚の加工を終えて少しばかり伸びをする、体がやや固まりがちとは言え肩とか首とか腰とかボキボキ鳴っているのはよろしくないな。
少しばかり体を動かしてから作業に取り掛かる、切り分けて割ってを繰り返す、後はこれを貼るだけだが今回はペース的に俺が勝つな、何せ切って割れば終わりで調整も必要ないからな、ただ竹の残り量から片面を塞いで終わりってところか、屋根の分を含めて後で補充するとしようか。
しかし困ったな、問題が累積しているせいで俺の脳の処理能力が限界に近い、マジでタスク表とか欲しくなる、補給品にメモ帳とペンもお願いしてみるかね、ルーズリーフが一枚有るだけで物凄く助かると思うのだが、具体的にはやらないといけない事を書き出したり灰の穴とか薪の量とか塩の量とかについて書いたり、後は地図でも書けば開拓も少しは楽になるかもだな。
竹を使いきったが漁までまだ時間があるため補充分を取りに行く、ほぼ座りっぱなしだったからちょうど良い羽伸ばしになるがこれが終わるとまたすぐに加工なんだよな、まぁ流石に腕が悲鳴を上げているから墨巣さんと交代になるのだが。
と言うか残り時間的に微妙に一面には足りそうにない、相も変わらず急ぐわけではないから別に構わないがそろそろ焼き干しの交換時期だから試したいんだよな、しかしどれだけ急いでも明日の昼ってのは無理だろうから交換の方がやや早いか、諦めて次の機会に持ち越すとしよう。
しかし量が量だと2日続けてお弁当で消費しても焼け石に水だな、まぁその分だけもしもの時に餓死する確率をほんの少し下げてくれているわけだが、賞味期限とか気にしないで良いなら楽なんだがテキトー極まるにわか知識でだからな、残念ながら信頼性は皆無に近い。
予想通り一面には届かず今一歩のところで時間切れだ、最近のこの予測と結果の下方修正具合はいかがなものかとも思うがあくまで予測だし想定の範囲から外れてはいない、予想した最低ラインは越えているからまだマシだろう、少なくとも下回るより良いし下回るって事は大なり小なりトラブルが起きたって事だろう、少なくとも無難に進めれば収まる予測でしかないのだから下方修正くらいは良しとしよう。
それに何度目になるのか解らないし考えるのにも飽きたが期限が有るわけでは無いから遅れたところで問題はない。




