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猟奇的

 温泉を後にして墨巣さんと交代し、昨日の続きからだ、まぁ一部は新たに流れ着き、一部は流れていっただろうがそんな事は気にしていても仕方がない、そんな事より目の前に積まれたゴミの中からお宝を探し出す方が大事だ。

 大量のゴミをチマチマと片付けて深奥を目指していく、相変わらずホラーな面々が現れては消えていくがなんだろうかこの光景は、まるで悪い未来を示すようで気分が良いものではないのだが。


 無駄にマネキンの手足を並べてみたりしながらゴミを片付けていく、胴体とかも有るし一体分くらい余裕で賄えるなんなら三面六臂の阿修羅とか作れる、その気になれば四足とかでもいけるくらいには流れ着いている。

 なんならなんちゃって仏像にでもして拝んでも良いが阿修羅って仏の仲間だよな、拝んでも問題ないよな、まぁ解らないしやる必要もないか。

と言うかアレって悪鬼羅刹の仲間みたいなイメージだし継ぎ接ぎマネキンで拝まれれば間違いなく怒りそうだ。


 無駄に並んだ手足は猟奇的だな、血糊でも撒けばB級かC級映画のワンシーンになりそうだな、その上で鋸と手斧を腰に帯びた俺の姿は見事なまでに猟奇的大量殺人鬼の様相だな、後は頭から血糊浴びてニヤニヤと笑えば完璧に映画の出演者だろう。

 後は墨巣さん辺りに探偵役をして貰えれば寸劇はできるだろうな、まぁいきなり演技を始めて乗ってくれるのは演劇部の知り合いくらいだろう、アイツら数人揃うとアドリブでの寸劇が始まるからな、まぁ酔いに任せるかテンション上がった場合くらいだが楽しませてもらった。

まぁチケットをよく買うお得意さんだしサービスしてくれていたのだろう、彼らの劇の大半は見たし普通に就職できていたなら生活が落ち着いた頃に所属する劇団の演劇を見に行っただろうくらいにはファンの一人として応援している。


 等と全く無関係に無秩序にカオスな思考を巡らせながらようやくフライパンを引っ張り出した、それもかなり綺麗でまるでつい最近まで店頭に並んでいたかのようだ、流石に多少の汚れはあるが錆は浮いていないし使用回数はかなり少ないとみえる、船で新しいのを下ろして数日この島の近くで、それこそ数メートルくらいまで近付いて落としたとかそんな感じかね、まぁ海底をみるにかなり暗礁だらけで船が近付けそうにないから別の理由だろうが。

 まぁ何にしても使えるから構わない、一応洗うし中でお湯を沸かして煮沸消毒を済ませれば問題ないだろう。


 墨巣さんと合流して昼食を済ませて早々に拠点に戻る、さて昨日の続きかスモークの準備か、まぁ昨日の続きだな、スモークの準備は明日でも良いし一気に進めるなら時間が欲しいしな。

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