表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
572/1039

ワーカーホリック

 焼いては干してお弁当分を確保して早速とばかりに出発する、旧拠点に立ち寄ってスコップを隠してから温泉への道を進んで適当に枝を拾いつつ竃との接続部分まで持っていく、後はその場に転がしておけば無くなった時に取りにいくのが楽になる。

 まぁ量的に無くなりそうにも無いのだが念のためだな、むしろ本拠地の方がそろそろ危うい、まだ底を見せていないとは言え一時期に比べれば半量に近い、冬を越すまで持つだろうという予想は大外れでは無かったがこのままだと年を越してすぐに危険水域ってところだろう、旧拠点の枝払いでもして補充するとして来月か再来月か、さて困った事に気付けはまたもや問題山積みだな。


 なんだろうか、今、俺は喜んだような気がすると言うか喜んでいたのだがもしかしたら俺はもう引き返せないくらいにヤバイかもだな、忙しさを求めるとか仕事してないのにワーカーホリックという笑えない冗談のような状態で全くもってよろしくない、これではまるで先輩のドM気質が乗り移ったようじゃないか、俺はMじゃないだろうし仮に百歩譲ってMだとしてもソフトな方だ、間違っても追い込まれたり追い詰められたりするのを喜ぶような、あぁ喜んでたな、むしろ逆境を力にとか考えてたな。

どうやらソノ先輩にバレるとマズイ事になる性質が目覚めたらしい、なんと言うか遅いか早いかだったと思うしか救われそうにないな。


 若干以上に、と言うかドン底まで下がったテンションで温泉に浸かっても全くもって心地よさを感じない、なんで気付いちゃったかなマジで、カオス思考のせいなのだろうがカオスにも程がある、何をどうしてどんなルートを辿り何処をどう飛べばそうなるのか、コレに付いてきたのは僅かで家族を除けば二人だけだがマジで凄いな、一人は先輩だから当然かもだが。

 残り一人の望の凄さが浮彫りになるようだな、アイツはアイツで先輩とは違った才媛だがその能力は高い、単純な記憶力の良さなら先輩に及ばないが俺よりは断然良いからな、回転の早さもまた段違いだが俺は人並みだしな、幸運によるブースト無しだと劣る部分も有るからな。

そう考えれば総合的な部分で三馬鹿より下かもな、まぁ流石に得意分野に関しては俺も彼らに勝るが運動なら鶴子と昇に勉強なら望に敵うことはない。

人間性に関しては、あぁそう言えば先輩に面と向かって私以上に壊れてると言われた事があったが先輩の言うことだしな、冗談や軽口かもしれないし本当かもしれない、どちらにしても多少は人から外れてはいるのだろうがその程度は解らないし外れているから劣るという事はない、人間性だけは上も下もない、変態だろうが星以外にほぼ興味がなかろうがナンパ好きだろうがゲテモノ好きだろうがそれだけは平等と俺は思っている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ