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チップ

 切り分けられた竹を三本ロープで固めただけの土台を拡げて見れば問題なく直立する、後はコレに竹を渡して一斗缶を支えるだけで良い、四点で支えるから重さ的にも大丈夫だろうし問題は穴だが粘土で塞げば良いか。

 後は、あぁチップを用意しないとだな、無難な桜はないが樫や椎も悪くない、ご近所さんが差し入れてくれたベーコンが懐かしいな、ガキの頃は薫製を作ると聞けばついでにとウズラを渡して食べていたが日によって薫りは変わっていた、桜に樫、後は楓に茶葉なんてのも有ったな。あぁ馬肉の桜スモークベーコン、ダブル桜とか今なら解るが安直だよな、それならダブル椛とか牡丹とか、いや椛と牡丹は薫製に使えるのか? 使えるかもだが美味しいかは別問題だしな、クセが有るくらいなら好きずきで済むがちょっとコレは無理って場合はどうしようもないからな、それこそスコッチ並みに意見が分かれるか完全に無理かの線は微妙だし。


 チップ作りだが薪の皮を剥いで干せば良いだろう、幸いにして山のようにあるから皮を剥いで目減りしたところで困らないし大量に使うわけでもない、後はチップを燻すために鍋を用意しないとだな、流石に中華鍋をそのまま使うと匂いが残るだろうし、となると拾った物、ちょっと嫌悪感が強いな。

 さてどうするのが正解だ、まず前提としてチップに火が点かないようにして煙を出すために温める、要は鉄板にチップを敷き詰めて下から炙るだけでも良いのだから石でも良いか。

平たくてそこそこ大きな石、もしくは大きな石を割るか、普通に考えて平たくて大きな石が転がっている筈もないし割るか、でかい石なら売るほどにそこらに転がっているし道具はないがテレビとかで見た感じ釘を打ち込んでいけば割れるんだよな、いや待て待て流石に石を割って運んではキツいぞ。

さて困った、ここに来て詰んだな、方法としては二つ、一つは石を割る、一つは諦めて拾った何かを使う、無難なのは後者なんだよな、楽だし手間も掛からない、嫌悪感にしても気分の問題でしかなく何度も洗って熱してしまえば問題ない、と言うかチップを入れるだけで食材その物が入るわけでもないのだから気にしなくてもいい。


 となると拾いにいくしかないな、幸いにして鍋系の物は比較的流れ着く率が高い、それこそスーパーとかで売ってる鍋焼きうどんの奴とかヤカンとかでも問題はないのだし2日も必要ないだろう、とりあえず作業が一通り済んでからになるが今の作業内容から言って休息代わりの温泉は必須だしそのついでに拾えばいい。

 まぁ流れ着くかどうかは運次第だし数日掛かるかもだがその時は連日の温泉を楽しめば良いし適度に休めて適度に作業も可能だろう。

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