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暴走中

「さてさて、こっちの状況はおおむね伝えたと思うけどソッチはどうだい? 墨巣さんとヨロシクやってるのかな? だとしたら私も混ざりたいんだが下手に行くとマスコミも引き連れてになるし諦めるしかないのか、いやはや残念だよ」

 あ、解った、この人あれだ、この状況脱したら一気にお仕置き確定だから普段以上に暴走してる、それでテンション高くて無理に上機嫌って感じか、それでも哀れみを全く感じないのは普段の言動からだな。


「あぁ、とりあえずスモーカー作りスタートして幾つかのルートを開拓した、後は謎の看板を発見した」

「内容としては2248年に何かを記念して植樹を行ったって物だがほぼ木に埋まっていて判読不能だ、ついでに言うなら最低でも20本は植樹されているらしい」

後は何か有ったかね? 一月に一度ではあるが月始め辺りに考えた事とか普通に忘れるしな、メモ帳でもあるなら違うんだろうが俺の性格と思考回路からしてメモ書きを見ても内容はカオスな物になってそうだな。


「ふむ、お祖父様は明日には戻るらしいから伝えておくとしよう、さて、では宴も(たけなわ)だけどサヨナラの時間かね、残念ながら墨巣さんは恩知らずの後輩のおかげで捕まらなかったけど次は仕止める、私を甘く見ないことだ後輩」

 カッコつけてるけど全くもって締まらない、希に良い事をしたり言ったりするが相変わらず詰めは甘いな、なんと言うか三文芝居臭さが勝ってしまう今回にしても大真面目に報告して最後まで決める事ができたなら俺が気付くより早く墨巣さんの感謝の言葉を聞けただろうに暴れるだけ暴れて俺に警戒心を持たせる辺りが先輩の先輩たる部分だろう、方法を選ばないなんて嘯きながら自分の本能に忠実過ぎる。

いやはやかなり疲れたな、完全に予想外だったせいで焦りも出た、明日はゆっくり休むとしよう。



 体が軋む感覚と気怠さには朝から辟易してテンションが下がってしまうな、それでなくとも昨日の今日でテンションは上がらないと言うのに全くもって最悪の気分だ。

 外を見てみれば雲がチラホラある快晴、風もそれほど強くないから昨日のように漁が行えないなんて事にもならないだろう、懸念の一つだったスモーカーの材料もほぼ集まり温泉で休むには最高の状態、それでも気分は完全に凪いでいる、これ以上沈まないだけマシかもだが自分の意思とは関係なく無の境地で居るような感覚は好ましくない。

まぁ無の境地だと自分の意思とかも含めて無だから今の状態は単純に鬱々としているだけなのだろうが無理矢理にでもテンションを上げようにもそのための気力すら湧いてこない、久々にダウナーの極地に居るらしい。

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