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白波

 拠点に戻ってものんびりする間もなく準備を整えて磯に向かう、何が捕れるにしても米は炊くとして久々に鯛めしとかやりたいな、と言うか何時もならこの時期だと昇に栗ご飯とか炊かされたな、望と鶴子は芋ご飯が好きだったが俺からしたら米と甘い物炊き込むのって微妙なんだよな、オハギみたいにそういうものと割り切れれば違うが晩飯のオカズと共にとなるとな、そういう面では五目ご飯大好きなソノ先輩の方が好ましい、俺的には筍ご飯が炊き込みご飯最強だと思う。

 いやしかし久々に芋ご飯とか栗ご飯とか食べたくなってきたな、アレはアレで好きだったと今さらながらに認識してしまう、無いものねだりって凄いな嫌いだと思っていた事でさえ真逆になるんだから。


 タコが一匹にウツボとオコゼ、クロダイか、完璧な布陣だな、鯛めしにウツボの煮付け、タコの炒めオコゼの塩焼きといった所か。

 手早く魚を捌き竈を使い土鍋で鯛めしを作りつつ焚き火でウツボの煮付けを、タコの滑りを取ってオコゼを串打ち、ご飯を蒸らしつつウツボの煮付けを盛り付けてタコを炒めオコゼを焼いていく、手早く効率良く調理を進めて料理の数々が完成した。

そろそろ醤油も無くなるがかなり持った方だろう、少なくとも次の支援物資の中に調味料は、いや味噌欲しいな味噌、インスタントとかについてくるパック詰めした奴で良いから味噌汁飲みたい。



 音的に風が強いけど大丈夫だよな? 漁は無理でもなんとかはなるが雨が降るようだと作業は無理だぞ。

 とりあえずテントの中から様子を見てみれば雲はチラホラあるが快晴と言っていい、単純に物凄く風が強いだけらしい。

まぁおあつらえ向きと言えばそうだな、この風が昨日の夜から吹いているなら新しい物が流れ着いただろうし魚が確保できなかったとしても大きくプラスになるかもだ、現時点では皮算用もイイトコロだがとにかく準備を済まして礒の確認からだな。


 荒れてるなぁ、某映画を思わせるような日本海的な荒れ模様ではないが波は高く波も白い、ちょっとコレは無理だな、水を抜いたところですぐさま満ちる、間違いなくびしょ濡れになるしどれだけ頑張っても魚は手に入らないだろう。

 残念ながら諦めて次の一手を打った方が確実だし早い、切り上げてその分の時間は作業に充てるとしよう。

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